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ボンベンディ静注用1300

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ボンベンディ静注用1300
主成分 ボニコグ アルファ(遺伝子組換え)
分類名称 血液製剤類
剤形 白色の塊または粉末の注射用剤
商品画像
製薬会社 武田薬品工業株式会社
効能 血液を固める役割のあるたんぱく質(von Willebrand因子)を補うことにより、出血傾向を改善します。
通常、von Willebrand病患者における出血傾向の抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。血栓塞栓症がおこりやすいと言われている。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 本剤を添付の溶解液を全量用いて溶解し、1分間に4mLを超えない速度でゆっくり静脈内に注射します。通常、18歳以上の人に体重1Kg当り40~80国際単位を使用しますが、状態により適宜増減されます。
    出血時
    軽度出血(鼻出血、口腔出血、月経過多など):通常1回目に体重1Kgあたり40~50国際単位を使用し、2回目以降は体重1Kgあたり40~50国際単位を8~24時間ごとに使用します。
    大出血(重度または難治性の鼻出血、月経過多、消化管出血、中枢神経系の外傷、関節出血、外傷性出血など):通常1回目に体重1Kgあたり50~80国際単位を使用し、2回目以降は体重1Kgあたり40~60国際単位を約2~3日間、8~24時間ごとに使用します。
    手術時(手術前後を含む)
    医師の指示通りに使用します。
    出血傾向抑制のための定期補充療法
    通常1回目に体重1Kgあたり40~60国際単位を使用しますが、状態により体重1Kgあたり80国際単位(1回量)を超えない範囲で適宜増減されます。
    定期補充療法中に破綻出血があらわれた場合、この薬の使用後にFVIII製剤を使用することがあります。
    本剤は1バイアル中に主成分1,300国際単位を含有します。
    いずれの場合も、必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 添付の溶解液以外は使用しないでください。
  • 他の薬とまぜないでください。
  • 冷蔵庫で保管した場合は溶解前にこの薬と溶解液を室温に戻してください。
  • 溶解した液を注射器に吸引する時、必ず付属の溶解器(ボンベンディ溶解器)を使用してください。
  • 溶解後およびボンベンディ溶解器によるろ過前に粒子が認められることがありますが、ボンベンディ溶解器に装着されたフィルターの通過により除去されます。
  • この薬の1回の注射で複数バイアルを要する場合は、各バイアルを個別に溶解し、前回使用したボンベンディ溶解器は廃棄して、新たなボンベンディ溶解器を使用してください。
  • 溶解後は3時間以内に使用してください。また、溶解後3時間以内に使用しなかった場合は廃棄してください。
  • 使用時に沈殿が認められるもの、または混濁しているものは使用しないでください。
  • 医療機関において適切な在宅自己注射教育を受けた使用者(患者)または家族は、自己注射を行うことができます。
  • 注射し忘れた場合は医師や薬剤師、看護師に相談してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は医師や薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用により、血液中にvon Willebrand因子または血液凝固第VIII因子に対する抗体(インヒビター)ができることがあります。インヒビターができると、この薬の効果が弱くなります。この薬の効果が十分ではないと感じた場合には、ただちに医師に相談してください。
  • この薬を使用しても予想した止血効果が得られない場合は、血液検査が行われることがあります。
  • 自己注射をした後、異常を感じた場合や、この薬の効果が十分ではないと感じた場合にはただちに医師に連絡してください。
  • 副作用 主な副作用として、浮動性めまい、回転性めまい、嘔吐、吐き気などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • じんま疹、胸部不快感、呼吸困難、吐き気 [ショック・アナフィラキシー]
  • 悪心・吐き気、脱力、まひ、息切れ、お腹が張る、局所の痛み [血栓塞栓症]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光を避けて箱のまま室温で保管してください。
    冷蔵庫で保管する場合は、凍結させないでください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 血液製剤類
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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