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ヴィアレブ配合持続皮下注

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ヴィアレブ配合持続皮下注
主成分 ホスレボドパ、ホスカルビドパ水和物
分類名称 抗パーキンソン剤
剤形 無色~黄色または褐色の澄明な注射剤。赤み若しくは紫みを帯びたり、僅かに乳白光を発することがある。
商品画像
製薬会社 アッヴィ合同会社
効能 ホスレボドパとホスカルビドパは体内でそれぞれレボドパとカルビドパに変換されます。レボドパは脳内に取り込まれてドパミンとして働き、カルビドパはレボドパの脳への移行を高め、この配合によりパーキンソン病における症状の日内変動を改善します。
通常、レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動(wearing-off現象)の改善に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。閉塞隅角緑内障がある。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、心疾患、精神症状(自殺傾向など)、またはその既往歴がある。肺疾患、気管支喘息または内分泌系疾患、慢性開放隅角緑内障、糖尿病、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • この薬は、専用の投与システムを使用し、小さなプラスチック製のチューブ(カニューレ)を通して24時間持続的に皮下に注入します。この薬を使用する前に服用していた経口レボドパ量に応じて、医師が1時間あたりの注入速度を設定します。
  • 通常、成人は、0.15~0.69mL/時間(レボドパ換算量として約26~117mg/時間)で持続投与します。オフ状態(薬の効果があらわれていない状態)でこの薬を開始する場合は、持続投与を開始する前に負荷投与として別途0.6~2.0mL(約100~350mg)を皮下に注入します。なお、必要に応じて持続投与中に1回あたり0.1~0.3mL(約17~51mg)の薬を追加することもあります。使用量は症状により適宜増減されますが、1日の総使用量は16.67mL(2,840mg)を超えません。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 専用の投与システムと組み合わせて使用するため、使用方法について医師の指導のもとで十分に理解できるまで説明およびトレーニングを受けてください。
  • 医師が必要と判断した場合、基本の注入速度のほかに2種類の注入速度が専用ポンプに設定されることがあります。医師の指示のもと、ご自身で生活に合わせて速度の切り替えを行ってください。
  • 持続投与中にオフ状態(薬の効果があらわれていない状態)になってしまった時のため、薬を追加で注入する機能が専用ポンプにあり、追加できる時間の間隔を医師が設定します。1時間あたり1回までの追加を超えないようにしてください。1日24時間の間に5回を超えて薬の追加が必要な場合は、医師に相談してください。
  • 医師から他の部位を使うように指示が無い場合は、皮膚に異常(押すと痛い、あざ、赤い、硬い、熱い感覚など)の無い、へそから5cm以上離れたおなかにセットしてください。その後は注入部位を変えながら、少なくとも3日ごとに新しい輸液セットを使用してください。輸液セット、シリンジ、バイアル、バイアルアダプタは1回のみ使用できます。注入部位は過去12日間に使用した場所から2.5cm以上離して、毎回消毒してください。
  • 薬の使用を1時間以上中断した場合は、輸液セットの汚染や閉塞の危険性を低減させるため、新しい輸液セットを使用し、注入部位を変えてください。3時間を超えて中断した場合は、事前に医師から指示のあった通り、専用ポンプの負荷投与機能で皮下に注入もしくはレボドパ・カルビドパ含有の飲み薬で症状をコントロールしてください。24時間を超えて中断した場合は、レボドパ・カルビドパ含有の飲み薬など、医師の指示に従って症状をコントロールしてください。
  • 使い忘れた場合は、気がついたときから、持続投与を開始してください。上記の中断時の注意もご確認ください。
  • 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使うのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 突発的な睡眠、意識がぼんやりする、調節障害(見えにくい)、注意力・集中力・反射機能などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 力が弱くなる、感覚が鈍くなる、ビリビリとしたしびれ感が出た場合、神経伝導検査が行われることがあります。
  • 副作用の管理のために、使用中に定期的に血液検査を行います。医師の指示にしたがって、検査を受けてください。
  • 閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査が行われることがあります。
  • 注入部位が赤くなる、触れると温かい、腫れる、痛むことがあるため、使用方法を守り、注入部位は清潔に保ってください。
  • 一時的に注入をとめる場合や、ポンプの故障や誤作動などの場合に備えて、レポドバ・カルビドパ含有の飲み薬を常に用意してください。
  • 副作用 主な副作用として、注入部位感染・注入部位反応(注入部位の皮膚が赤くなる、腫れる、痛む)、幻覚、ジスキネジア(舌を動かしたり、出し入れしたり、絶えず噛むような口の動き)、浮動性めまい、オンオフ現象、吐き気、体重減少などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、意識障害、筋肉のこわばり [悪性症候群]
  • 現実には存在しない物が見えたりない音が聞こえる、考えがまとまらない、憂うつ [幻覚、錯乱、抑うつ]
  • 前兆のない急な眠り込み [突発的睡眠]
  • 激しい眼の痛み、頭痛、急な視力低下 [閉塞隅角緑内障]
  • 皮膚の痛みと熱を伴った赤いはれ、発熱、寒気 [注入部位感染]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、冷蔵庫など(2~8℃)で保管してください。室温(30℃以下)での保管は28日間を超えないようにしてください。
  • 使用24時間後、シリンジ内に残薬があれば廃棄し、新しいバイアルおよびシリンジに交換してください。バイアルの全量をシリンジに移し、バイアルに薬が残らないようにしてください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、ギャンブルや過剰で無計画な買い物を繰り返したり、性欲や食欲が病的に亢進するなど、衝動が抑えられない症状があらわれることがあります。また、この薬を治療に必要な量を超えて欲しくなる症状があらわれることがあります。患者さんや家族などの方は、医師からこれらについて理解できるまで説明を受けてください。また、これらの症状があらわれた場合には医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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