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マンジャロ皮下注2.5mgアテオス

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 マンジャロ皮下注2.5mgアテオス
主成分 チルゼパチド
分類名称 その他のホルモン剤(抗ホルモン剤を含む)
剤形 無色からわずかに黄色で透明の注射剤
商品画像
製薬会社 田辺三菱製薬株式会社
効能 週1回の使用で効果が持続するように製剤的な工夫をしたグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)/グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体作動薬とよばれる薬です。血糖値が高くなるとインスリンの分泌を促進し、またインスリンの作用を改善することによって血糖値を下げます。
通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病がある。重症感染症、手術などの緊急の場合。胃不全麻痺などの胃腸障害がある。膵炎にかかったことがある。脳下垂体異常、副腎疾患、十分な食事を摂取していない、衰弱している、激しい運動をしている、酒を大量に飲んでいる。増殖糖尿病網膜症、糖尿病黄斑浮腫、急性期治療を要する非増殖糖尿病網膜症にかかっているまたはかかったことがある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は、週1回主成分として5mgを維持用量とし、皮下注射します。ただし、週1回2.5mgから開始し、4週間注射した後、週1回5mgに増量します。なお、状態に応じて適宜増減しますが、週1回5mgを注射しても効果不十分な場合には、4週間以上の間隔で2.5mgずつ増量します。ただし、最大用量は週1回15mgまでとします。本剤は1キット中に主成分2.5mgを含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 週1回、同じ曜日に注射してください。
  • 腹部、大腿部のいずれかに皮下注射します。操作方法の訓練を受けた方の手助けを受けて注射される場合は上腕部にも皮下注射できます。同じ部位の中で注射する場合は、毎回注射する場所を変えてください。
  • 注射を開始する前に添付されている取扱説明書を必ず読んでください。
  • 注射をし忘れた場合は、次の注射予定日までの期間が3日間(72時間)以上であれば、気づいた時点ですぐに注射し、その後はあらかじめ定めた曜日に注射してください。次の注射予定日までの期間が3日間(72時間)未満であれば注射せず、次のあらかじめ定めた曜日に注射してください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射を止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 指示された食事療法、運動療法をきちんと守ってください。
  • この薬を使用中は、血糖や尿糖を定期的に検査します。その場合には、指定された日時に検査を受けてください。
  • 低血糖があらわれることがあります。高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業に従事するときには、十分に注意してください。低血糖についての注意は家族やまわりの方にも知らせておいてください。低血糖症状(高度な空腹感、冷汗、手足の震え)があらわれた場合、糖質を含む食品や砂糖をすぐにとってください。
  • 急性膵炎があらわれることがあります。嘔吐を伴う持続的な激しい腹痛などがあらわれた場合には、使用を中止し、速やかに医師の診断を受けてください。
  • 甲状腺関連の症状(くびに触れると硬いしこりがあるなど)があらわれた場合には、専門医への受診が必要になることがあるため、医師に相談してください。
  • 過度の体重減少がみられた場合は、医師に相談してください。
  • 胆石症、胆のう炎、胆管炎または胆汁うっ滞性黄疸があらわれるおそれがありますので、腹痛などの腹部症状がみられた場合には、医師に相談してください。必要に応じて画像検査などによる原因の精査が行われることがあります。
  • 急激な血糖コントロールの変化に伴い、糖尿病網膜症があらわれたり、悪化したりすることがあります。視力の低下、視野が狭くなるなどの症状があらわれたらすぐに医師に伝えてください。
  • 下痢、嘔吐が続くことで脱水になり、急性腎障害があらわれるおそれがあります。適度な水分を補給し、症状が続く場合には医師に相談してください。
  • 血圧低下(脱力感、めまい、ふらつきなど)があらわれることがありますので、異常を感じたら医師または薬剤師に相談してください。
  • 動物実験で胎児毒性(骨格奇形、内臓奇形など)が報告されていますので、妊婦または妊娠している可能性のある女性は、この薬を使用する前に、医師に相談してください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退などが報告されています。異常が認められたら中止する副作用として、急性膵炎が報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高度な空腹感、冷汗、手足の震え [低血糖]
  • 激しい上腹部の痛み、または腰背部の痛み、発熱、吐き気、嘔吐、食欲の低下 [急性膵炎]
  • 上腹部、特に右季肋部の痛み、発熱、皮膚や結膜などの黄染(黄色くなる) [胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸]
  • じんましん、目や口唇周囲の腫れ、呼吸困難(気道のむくみによる) [アナフィラキシー、血管性浮腫]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで保管してください。
  • 凍結を避け、2~8℃(冷蔵庫など)で光を避けて保管してください。凍結した場合は、使用しないでください。室温で保管する場合は、30℃を超えない場所で外箱から出さずに保管し、21日以内に使用してください。
  • 使用済みおよび残った薬は、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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