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サイバインコ錠200mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 サイバインコ錠200mg
主成分 アブロシチニブ
分類名称 その他のアレルギー用薬
剤形 淡紅色の楕円形の錠剤、長径18.4mm、短径8.0mm、厚さ5.0mm
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害することで、アトピー性皮膚炎に関与するとされる複数のサイトカインの働きを抑制することにより、炎症やかゆみを改善します。
通常、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎の治療に用いられます。ただし、病気を完治させるものではありません。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症(敗血症など)、活動性結核、結核の既往または結核感染が疑われる、肝機能障害、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン値減少、血小板減少がある。B型肝炎ウイルスキャリアまたはその既往、C型肝炎、感染症にかかりやすい状態にある、静脈血栓塞栓症のリスク、間質性肺炎の既往歴、腸管憩室、腎機能障害がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人および12歳以上の小児は、1回主成分として100mgを1日1回服用します。状態に応じて1回1錠(200mg)を1日1回服用します。中等度および重度の腎機能障害がある場合には、1回50mgを1日1回服用します。中等度の腎機能障害がある場合には、状態に応じて1回100mgを1日1回服用します。本剤は1錠中に主成分200mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • この薬を使用する前に、血液検査でB型肝炎ウイルス感染の有無を調べます。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が12時間以内の場合は1回とばして、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬は、免疫反応に関与するヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害するので、感染症にかかりやすくなる可能性があります。また、発熱、けん怠感などがあらわれた場合には、速やかに医師に相談してください。
  • 結核感染の有無を確認するために、この薬を使用する前に問診および胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査などが行われます。必要に応じて、この薬の使用を開始する前に結核の薬を使用することがあります。また、この薬を使用している間も胸部X線検査などが定期的に行われます。結核が疑われるような症状(持続する咳、発熱など)があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • 好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、血小板減少および脂質検査値異常があらわれることがありますので、定期的に血液検査が行われます。
  • B型肝炎ウイルスキャリアの人、または過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある人は、肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーの定期的な検査が行われます。B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状(発熱、けん怠感、皮膚や白目が黄色くなる、食欲不振など)があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • この薬を使用している間も、保湿外用剤などを継続使用してください。
  • 妊娠可能な女性は、この薬を使用している間および使用終了後一定期間は適切な避妊をするようにしてください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、頭痛、ざ瘡、腹痛、嘔吐、下痢、疲労、上咽頭炎、上気道感染、毛包炎、浮動性めまいなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • かぜのような症状、体がだるい、小水疱が帯状に生じる発疹 [感染症]
  • 局所の痛み、紅斑、浮腫 [静脈血栓塞栓症]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、体がだるい、頭痛、発熱、のどの痛み [血小板減少、ヘモグロビン減少、リンパ球減少、好中球減少]
  • 発熱、から咳、呼吸困難 [間質性肺炎]
  • 全身けん怠感、食欲不振、吐き気 [肝機能障害]
  • 吐き気、嘔吐、激しい腹痛 [消化管穿孔]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • この薬の使用開始直前および使用中は、生ワクチン〔BCG、麻疹(はしか)、風疹(ふうしん)、麻疹・風疹混合(MR)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜなど〕の接種はできません。接種の必要がある場合には医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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