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ブコラム口腔用液5mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ブコラム口腔用液5mg
主成分 ミダゾラム
分類名称 抗てんかん剤
剤形 無色澄明の液剤
商品画像
製薬会社 武田薬品工業株式会社
効能 脳内で神経の過剰な興奮をしずめることにより、てんかん発作を抑制します。
通常、てんかん重積状態に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある、重症筋無力症、緑内障、ショック状態、昏睡状態、急性アルコール中毒、呼吸機能障害、睡眠時無呼吸症候群、心疾患、衰弱している、アルコールまたは薬物乱用の既往がある、水分または電解質障害、脳に障害がある、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、修正在胎52週(在胎週数+出生後週数)以上1歳未満には、主成分として1回2.5mg、1歳以上5歳未満には、1回5mg、5歳以上10歳未満には、1回7.5mg、10歳以上18歳未満には、1回10mgを頬粘膜に注入します。本剤は1シリンジ中に主成分として5mgを含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 担当の医師とこの薬の投与が必要となるてんかん重積状態の症状について認識を共有し、この薬の使用方法、使ったときにあらわれる可能性のある副作用およびその対処方法などについて、適切な指導を受けた保護者またはそれに代わる適切な人が医療機関外で使用できます。ただし、3~6ヵ月の乳幼児の場合は、医師の元で使用する必要があります。
  • 非けいれん性てんかん重積状態の患者さんについては、医師が適切と判断した場合のみ、適切な教育を受けた保護者またはそれに代わる適切な人が医療機関外で使用することができます。
  • 片方の頬をつまみ広げ、シリンジの先端を下の歯ぐきとほほの間に入れ、ゆっくりと全量を注入します。体格の小さい人や使用量が多い場合は、医師の指示に従い、両側の頬に半量ずつ注入することがあります。
  • 保護者またはそれに代わる適切な人は、1回分(シリンジ1本)のみを使用してください。発作が再発した場合でも、この薬を追加投与しないでください。
  • この薬は頬粘膜より吸収されるため、使用時に可能な限り飲み込まないように注意してください。
  • 偶発的な吸引をさけるため、この薬を咽頭気管に入れないでください。
  • この薬は1回分の規定量が充填された頬粘膜に使用する口腔用液です。注射剤ではありません。針などをシリンジに装着しないでください。
  • 誤飲・誤嚥を避けるため、この薬を使用する前に、2つのキャップ(赤色キャップとその内側の白色キャップ)が外れていることを確認してください。
  • 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 生活上の注意
  • 眠気・注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがあるので、車の運転など危険をともなう機械の操作などは避けてください。
  • アルコール飲料やグレープフルーツジュースはこの薬に影響しますので、控えてください。
  • 副作用 主な副作用として、鎮静、眠気、吐き気、嘔吐などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸回数が減る、呼吸が浅くなる [呼吸抑制]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • シリンジは、プラスチックチューブに封入された状態で、ふた部分を上にして立てて保管してください。
  • 使用済みのシリンジは再使用せず、安全に廃棄してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • [この薬を使用する保護者またはそれに代わる方へ]
    この薬に関する患者向けの説明文書などをよく読み、この薬の使用法について理解しておいてください。
    原則、この薬の使用後は救急搬送を手配してください。10分以内に発作が停止しない場合や全量投与できなかった場合、呼吸が浅くなったり、意識がなくなったりした場合は、医療機関に救急搬送してください。その際は、この薬の使用状況を確認できるよう、使用済みのシリンジを医療従事に提示してください。
    呼吸数および脈拍数を確認し、無呼吸、呼吸抑制、脈拍数低下がないかなど、患者さんの状態を注意深く観察してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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