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トルツ皮下注80mgシリンジ

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 トルツ皮下注80mgシリンジ
主成分 イキセキズマブ(遺伝子組換え)
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 日本イーライリリー株式会社
効能 乾癬や関節症性乾癬の症状を引き起こす原因の一つであるインターロイキン(IL)-17Aに作用し、症状を改善します。
通常、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症または感染症の疑い、活動性結核または結核の既往がある。炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)がある。生ワクチンの接種予定がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症:通常、成人は、初回は1回2本(主成分として160mg)、12週までは2週間隔で1本(80mg)、以降は4週間隔で1本(80mg)を皮下に注射します。必ず指示された注射方法に従ってください。
    12週時点で効果が不十分な場合には、以降も2週間隔で注射することがあります。2週間隔の使用で12週以降に治療効果が得られた場合は、4週間隔へ変更することがあります。
    強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎:通常、成人は、1回1本(主成分として80mg)を4週間隔で皮下に注射します。必ず指示された注射方法に従ってください。
  • 治療開始後、適切に注射できると医師が判断した場合は、自己注射が可能です。
  • 症状をみながら継続するかどうかを決めていきます。
  • 1回にシリンジの全量を使用してください。
  • 室温に戻してから使用してください。
  • 皮膚が敏感な部位、皮膚に痛み、あざ、赤みがある部位や硬くなっている部位、傷跡や妊娠線がある部位、または乾癬の部位には注射しないでください。へその周辺(3cm以内)には注射しないでください。
  • 注射する部位は太もも(大腿部)、お腹(腹部)または二の腕(上腕部)の外側です。注射部位は毎回変えて注射してください。
  • 皮下注射をした場所はもまないようにしてください。
  • 使用し忘れた場合は、気がついた時に、1回分を注射してください。その次の注射は、スケジュール通りの投与となるよう次の注射を行ってください。注射予定日を大きく過ぎてしまった場合は、医師または薬剤師に連絡し、指示を受けてください。2回分を一度に使用してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • かぜやインフルエンザなどの感染症を防ぐため、手洗いやうがいを習慣づけ、体調管理を心がけましょう。
  • 副作用 主な副作用として、注射部位の症状(紅斑、痛みなど)、鼻咽頭炎、上気道感染、口腔カンジダ症(咽頭違和感、嚥下時違和感、口腔内の白苔など)、食道カンジダ症(嚥下時違和感、胸やけなど)、白癬(水虫など)などが報告されています。
    異常が認められたら中止する副作用として、重篤な感染症、重篤な過敏症反応、炎症性腸疾患、間質性肺炎などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、かぜのような症状、からだがだるい [重篤な感染症]
  • 発熱、蕁麻疹、口唇周囲のはれ、息苦しい [重篤な過敏症反応]
  • 発熱、のどの痛み [好中球数減少]
  • 腹痛、慢性下痢、便に粘液や血液が混じる [炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)]
  • 咳、息切れ、息苦しい、発熱 [間質性肺炎]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、凍結を避けて、2~8℃で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため、受け取った薬局または医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 免疫を抑制する作用があることから生ワクチンの接種を避けてください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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