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オランザピン細粒1%「サワイ」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 オランザピン細粒1%「サワイ」
主成分 オランザピン
分類名称 精神神経用剤
剤形 微黄色の細粒剤
商品画像
製薬会社 沢井製薬株式会社
効能 脳内の種々の受容体(ドパミン、セロトニンなど)に作用し、幻覚・妄想などの症状、ならびに強い不安感やイライラする症状を改善して、気分を安定させます。また、双極性障害における抑えることのできない感情の高まりや行動などの躁症状や、憂うつな気分などのうつ症状を改善します。
通常、統合失調症の治療、双極性障害における躁症状およびうつ症状の改善、抗悪性腫瘍剤使用に伴う消化器症状(吐き気、嘔吐)の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。糖尿病またはその既往歴
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 統合失調症:通常、成人は1回0.5~1g(主成分として5~10mg)を1日1回服用より開始します。維持量として1日1回1g(10mg)を服用します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日2g(20mg)を超えません。
    双極性障害における躁症状の改善:通常、成人は1回1g(主成分として10mg)を1日1回服用より開始します。年齢・症状により適宜増減されますが、1日2g(20mg)を超えません。
    双極性障害におけるうつ症状の改善:通常、成人は1回0.5g(主成分として5mg)を1日1回服用より開始し、その後1日1回1g(10mg)に増量されます。なお、いずれも就寝前に服用し、年齢・症状に応じ適宜増減されますが、1日2g(20mg)を超えません。
    抗悪性腫瘍剤使用に伴う消化器症状(吐き気、嘔吐):他の制吐剤との併用において、通常、成人は1回0.5g(主成分として5mg)を1日1回服用します。状態により適宜増量されますが、1日1g(10mg)を超えません。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は、忘れた分は飲まないで1回分をとばしてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 双極性障害におけるうつ状態では、疾患自体の特性から自殺念慮・攻撃性などの行動の変化があらわれることがありますので、患者さんやご家族の方は、医師と緊密に連絡を取り合ってください。
  • 体重が増えることがありますので、食事・運動に気をつけて太り過ぎないように注意してください。
  • 服用を始めてしばらくの間、めまいや立ちくらみを起こすことがありますので注意してください。
  • 傾眠(ぼんやりする)、注意力・集中力・反射運動能力などの低下があらわれることがありますので、高所での作業や車の運転など危険を伴う機械の操作はしないようにしてください。
  • 飲酒により薬の作用が強くあらわれることがありますので、服用中の飲酒は控えてください。
  • 喫煙により薬の作用が弱くなることがありますので、服用中の喫煙は控えてください。
  • 副作用 主な副作用として、興奮、傾眠、不眠、不安、めまい・ふらつき、アカシジア(じっとしていることができない)、振戦(手足のふるえ)、便秘、食欲亢進、口渇、発疹、かゆみ、顔面浮腫、蕁麻疹、小丘疹、光線過敏症、血管浮腫、体重増加、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 口渇、多飲、多尿、頻尿 [高血糖、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡]
  • 脱力感、倦怠感、冷汗 [低血糖]
  • じっとして動かない、筋肉のこわばり、発汗 [悪性症候群]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]
  • 筋肉が発作的に収縮する状態 [痙攣]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
  • 同じ薬効の薬を探す 精神神経用剤
    同じ成分の薬を探す オランザピン
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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