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タルグレチンカプセル75mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 タルグレチンカプセル75mg
主成分 ベキサロテン
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 白色の軟カプセル剤、長径約20.6mm、短径約8.6mm
商品画像
製薬会社 株式会社 ミノファーゲン製薬
効能 レチノイドX受容体に結合し、がん細胞(腫瘍)の増殖を抑えます。
通常、皮膚T細胞性リンパ腫の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝臓に障害がある、ビタミンA過剰症、過去に膵炎になったことがある、膵炎の危険因子がある。
  • 妊娠中または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は体表面積に合わせて0.88~1.12/m2では1回4カプセル(主成分として300mg)、1.13~1.37m2では1回5カプセル(375mg)、1.38~1.62m2では1回6カプセル(450mg)、1.63~1.87m2では1回7カプセル(525mg)、1.88~2.12m2では1回8カプセル(600mg)、2.13~2.37m2では1回9カプセル(675mg)、2.38~2.62m2では1回10カプセル(750mg)を1日1回食後に服用しますが、症状などにより適宜減量されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は気がついた時に、1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬には、動物実験で催奇形性(胎児に奇形が生じる可能性)の報告があります。妊娠する可能性がある人は、この薬を使用する前の少なくとも1カ月前から、使用している間および使用を中止してから少なくとも1カ月後までは必ず避妊してください。この薬を使用している間は経口避妊薬の効果が低下する可能性がありますので、経口避妊薬単独での避妊は避け、別の避妊法を併用してください。また、妊娠していないことを確認するために妊娠検査を定期的に行ってください。
  • パートナーが妊娠する可能性がある人はこの薬を使用している間および使用を中止してから少なくとも3カ月間は必ず避妊してください。
  • 光線過敏症があらわれることがあるので、この薬の使用中は、外出時には帽子や衣類などで皮膚を覆い、日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用して、日光を避けるようにしてください。
  • 副作用 主な副作用として、甲状腺機能低下症、貧血、頭痛、吐き気、嘔吐、肝機能異常、倦怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 血液検査で脂質の数値が高くなる [脂質異常症(高トリグリセリド血症、高コレステロール血症)]
  • 吐き気、嘔吐、胃・おなかの激しい痛み、背中の痛み [膵炎]
  • からだがだるい、むくみ、寒がりになる、動作やしゃべり方が遅い、ふらつき、脱力感、冷や汗、めまい、頭痛、動悸(どうき)、空腹感、手足のふるえ [下垂体性甲状腺機能低下症、低血糖]
  • 発熱、のどの痛み、からだがだるい、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ [白血球減少症、好中球減少症、貧血]
  • 吐き気、嘔吐、食欲不振、羽ばたくような手のふるえ、からだがだるい、白目が黄色くなる、吐き気、嘔吐、食欲不振、かゆみ、皮膚が黄色くなる、尿の色が濃くなる [肝不全、肝機能障害]
  • かぜのような症状、からだがだるい、発熱、嘔吐 [感染症]
  • 発熱、から咳、息苦しい、息切れ [間質性肺疾患]
  • 血を吐く、吐き気、嘔吐、胸の痛み、胸をしめつけられる感じ、胸を強く押さえつけた感じ、激しい腹痛、腹がはる、足の激しい痛み、出血、知覚のまひ [血栓塞栓症]
  • 脱力感、手のしびれ、手足のこわばり、足のしびれ、筋肉の痛み、赤褐色尿 [横紋筋融解症]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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