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フォシーガ錠5mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 フォシーガ錠5mg
主成分 ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物
分類名称 糖尿病用剤
剤形 淡黄色~黄色の円形の錠剤、直径7.1mm、厚さ3.2mm
商品画像
製薬会社 アストラゼネカ株式会社
効能 腎臓において、血液中から一度ろ過されたグルコース(ブドウ糖)を再び血液中へもどす作用(再吸収)を抑制し、尿糖として排泄することにより、血糖コントロールを改善します。また、水分量の調節やその他さまざまな作用によって慢性心不全や慢性腎臓病を改善します。
通常、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。ケトーシス(吐き気、甘酸っぱいにおいの息、深く大きい呼吸)、糖尿病性の昏睡または前昏睡、感染症、手術前後、外傷がある、脳下垂体機能不全、副腎機能不全、栄養状態が悪い、著しくやせている、飢餓状態、食事が不規則、食事が十分に摂れていない、衰弱している、激しい筋肉運動をしている、飲酒量が多い、尿路感染、性器感染がある。腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 2型糖尿病:通常、成人は1回1錠(ダパグリフロジンとして5mg)を1日1回服用します。なお、効果が不十分な場合には、1回2錠(10mg)を1日1回服用に増量されることがあります。
    1型糖尿病:通常、成人はインスリン製剤との併用において、1回1錠(ダパグリフロジンとして5mg)を1日1回服用します。なお、効果が不十分な場合には、1回2錠(10mg)を1日1回服用に増量されることがあります。
    慢性心不全、慢性腎臓病:通常、成人は1回2錠(ダパグリフロジンとして10mg)を1日1回服用します。なお、1型糖尿病がある場合は、1回1錠(5mg)を1日1回から服用を開始します。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 1型糖尿病の方はインスリン注射を絶対に中断しないでください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついたときにできるだけ早く飲んでください。ただし、次の服用時間がせまっている場合は、1回分とばし、次の通常の服用時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 指示された食事療法、運動療法があれば、これを守ってください。低血糖症状〔ふらつき、脱力感、冷や汗、動悸、手足のふるえ〕を起こすことがあります。特に高所作業や自動車の運転など危険を伴う作業に従事するときには、十分に注意してください。低血糖についての注意は家族やまわりの方にも知らせてください。低血糖症状があらわれた場合、糖質を含む食品や砂糖を直ぐに摂ってください。α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース、ミグリトール)を併用している場合は、ブドウ糖を摂ってください。
  • この薬は尿が多く出るので、脱水による症状〔尿量の変化、のどが渇く、脱力感、めまい、皮膚の乾燥〕を起こすことがあります。脱水予防のため、のどの渇きを感じなくても、この薬を服用中はこまめに水分補給してください。ご自身の判断で水分補給を控えないでください。脱水による症状があらわれた場合や、飲水を十分おこなえないと考えられる場合(認知症などで口渇を感じにくい、訴えをしにくい、シックデイの場合など)は、担当の医師または薬剤師に相談してください。
  • 次の状態(シックデイ)の場合には、次の服用の前に、ただちに担当の医師に連絡し、指示に従ってください。〔熱がある、下痢・嘔吐などがある、食欲がない、食事が十分に摂れない〕
  • 過剰な糖が尿と一緒に排出されるため、尿路の感染症(尿が近い、残尿感、排尿時の痛みなど)や性器の感染症(陰部のかゆみ、痛みなど)を起こし、腎盂腎炎(じんうじんえん)、外陰部および会陰部のフルニエ壊疽(えそ)と呼ばれる壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)などを起こし、敗血症に至ることがあります。このような症状があらわれた場合には、ただちに医師に相談してください。
  • 過剰な糖が尿と一緒に排出されるため、血糖値の著しい上昇がなくても、ケトアシドーシス(血液が酸性に傾くこと)が起こることがあります。次の症状〔吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、腹痛、激しいのどの渇き、倦怠感(けんたいかん)、深く大きい呼吸、意識の低下など〕が認められた場合には、ただちに次の服用の前に、医師に連絡してください。1型糖尿病の人、インスリン分泌能が低下している人、インスリン製剤を減量・中止した人、過度な糖質摂取制限をおこなっている人、食事を摂れていない人、感染症にかかっている人や脱水症状のある人はケトアシドーシスを発現しやすいため注意してください。1型糖尿病の方はインスリン注射を絶対に中断しないでください。
  • 副作用 主な副作用として、性器感染(腟カンジダ症など)、尿路感染(膀胱炎など)、体液量減少(脱水)、便秘、口渇、頻尿、尿量増加、陰部のかゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • ふらつき、脱力感、冷や汗、動悸、手足のふるえ [低血糖]
  • 寒気、発熱・高熱、脇腹の痛み、背部痛、関節・筋肉の痛み [腎盂腎炎・外陰部および会陰部の壊死性筋膜炎(フルニエ壊疽)・敗血症]
  • 尿量の変化、のどが渇く、からだがだるい、脱力感、めまい、皮膚の乾燥 [脱水]
  • 吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、腹痛、激しいのどの渇き、倦怠感(けんたいかん)、深く大きい呼吸、意識の低下 [ケトアシドーシス]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳010~14歳0
    15~19歳13,59815~19歳11,159
    20~24歳49,19320~24歳38,117
    25~29歳139,16125~29歳75,046
    30~34歳368,01530~34歳180,515
    35~39歳771,21635~39歳334,857
    40~44歳1,890,73440~44歳727,764
    45~49歳3,439,22945~49歳1,326,813
    50~54歳4,325,11150~54歳1,844,451
    55~59歳4,660,71955~59歳2,316,478
    60~64歳4,828,73660~64歳2,769,005
    65~69歳5,499,76165~69歳3,564,424
    70~74歳4,199,07170~74歳3,006,400
    75~79歳2,639,10075~79歳2,080,334
    80~84歳1,364,54580~84歳1,126,954
    85~89歳465,07585~89歳495,228
    90歳以上102,88690歳以上171,360