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ザーコリカプセル250mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ザーコリカプセル250mg
主成分 クリゾチニブ
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 淡赤色/淡赤色のカプセル剤、長径21.7mm、短径7.6mm
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 抗悪性腫瘍剤の中のチロシンキナーゼ阻害剤と呼ばれるグループに属する薬で、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)融合タンパク質およびc-ros遺伝子1(ROS1)融合タンパク質の作用を阻害することで、腫瘍細胞の増殖を抑制することにより抗腫瘍効果を示します。
通常、ALK融合遺伝子陽性またはROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。間質性肺疾患またはその既往歴、QT間隔延長またはその既往歴、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1回1カプセル(主成分として250mg)を1日2回服用します。状態により適宜減量されることがあります。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • この薬を使用する前に、ALKまたはROS1融合遺伝子検査が行われ、ALK融合遺伝子陽性またはROS1融合遺伝子陽性が確認された人に使用されます。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合(次の服用時間まで6時間以内)は、忘れた分を飲まないで、次の飲む時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 間質性肺疾患があらわれることがありますので、胸部CT検査などが行われます。必要に応じて、肺の機能検査なども行われることがあります。また、初期症状(咳、息切れ、息苦しい、発熱など)があらわれた場合には使用を中止し、ただちに医療機関を受診してください。
  • 劇症肝炎や肝不全、肝機能障害があらわれることがありますので、この薬の使用前と使用中は定期的に肝機能検査が行われます。急な意識の低下、意識の低下、皮膚や白目が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる、お腹が張る、急激な体重増加、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色~暗赤色または黒色)などの症状があらわれたら、使用を中止しただちに医療機関を受診してください。
  • QT間隔延長や徐脈があらわれることがありますので、この薬の使用前と使用中は定期的な心電図および電解質検査と、脈拍や血圧の測定などが行われます。
  • 血液障害があらわれることがありますので、この薬の使用前と使用中は定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画など)が行われます。
  • 視覚障害(文字や形がみえにくい、視野の異常)があらわれることがありますので、この薬の使用中は、自動車の運転など危険を伴う機械を操作する場合には注意してください。また、視覚障害があらわれたり症状が増悪した場合は、速やかに医療機関を受診してください。
  • 妊娠する可能性がある人は、この薬を使用している間および使用を中止・終了したあと一定期間は避妊してください。
  • 副作用 主な副作用として、視覚障害(視力障害、光視症、霧視、硝子体浮遊物、複視、羞明、視野欠損、視力低下など)、吐き気、下痢、嘔吐、浮腫(末梢性浮腫、顔面浮腫、眼窩周囲浮腫など)、便秘、疲労、味覚異常、食欲減退、浮動性めまい、腹痛(上腹部痛、腹部不快感など)、ニューロパチー、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 息切れ・息苦しい、咳、発熱 [間質性肺疾患]
  • 全身がだるい、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [劇症肝炎、肝不全、肝機能障害]
  • 胸が痛い、失神、めまい [QT間隔延長、徐脈]
  • 突然の高熱、のどの痛み、皮下出血 [血液障害]
  • 急激な体重増加、息苦しい、浮腫 [心不全]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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