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シクロスポリンカプセル50mg「BMD」[移植用]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 シクロスポリンカプセル50mg「BMD」[移植用]
主成分 シクロスポリン
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 淡黄白色不透明の軟カプセル、長径約17mm、短径約7mm
商品画像
製薬会社 株式会社ビオメディクス
効能 免疫に関わるヘルパーT細胞の働きを阻害することで強力な免疫抑制作用を示し、臓器移植後や骨髄移植後の生着を助けます。
通常、臓器移植(腎・肝・心・肺・膵・小腸)後の拒絶反応、骨髄移植後の拒絶反応や移植片対宿主病、細胞移植に伴う免疫反応の抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。神経ベーチェット病、腎機能障害、肝機能障害、膵機能障害、高血圧症、感染症、悪性腫瘍またはその既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 腎移植:通常、移植の1日前から1回体重1kgあたり主成分として4.5~6mg(体重50kgで225~300mg)を1日2回服用し、移植後徐々に減量して維持量は1回体重1kgあたり2~3mg(体重50kgで100~150mg)を1日2回服用します。
    肝移植:通常、移植の1日前から1回体重1kgあたり主成分として7~8mg(体重50kgで350~400mg)を1日2回服用し、移植後徐々に減量して維持量は1回体重1kgあたり2.5~5mg(体重50kgで125~250mg)を1日2回服用します。
    心移植、肺移植、膵移植:通常、移植の1日前から1回体重1kgあたり主成分として5~7.5mg(体重50kgで250~375mg)を1日2回服用し、移植後徐々に減量して維持量は1回体重1kgあたり1~3mg(体重50kgで50~150mg)を1日2回服用します。
    小腸移植:通常、1回体重1kgあたり主成分として7~8mg(体重50kgで350~400mg)を1日2回服用し、移植後徐々に減量して維持量は1回体重1kgあたり2.5~5mg(体重50kgで125mg~250mg)を1日2回服用します。
    通常、移植1日前からシクロスポリン注射剤が使われ、服用可能となってから、服用を開始します。
    骨髄移植:通常、移植の1日前から1回体重1kgあたり主成分として3~6mg(体重50kgで150~300mg)を1日2回服用し、3~6ヵ月間継続してから徐々に減量・中止します。
    細胞移植に伴う免疫反応の抑制:再生医療等製品の用法・用量又は使用方法に基づいて使用します。
    この薬は1カプセル中に主成分50mgを含みますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。移植後の症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気づいた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に服用する時間は5時間以上間隔をあけてください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 免疫力が抑えられて、感染症にかかりやすくなるおそれがあります。まめに手を洗ったり、うがい、歯磨きをして清潔に心がけてください。
  • 予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
  • グレープフルーツジュースはこの薬の作用を強めること、セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有健康食品はこの薬の作用を弱めることが知られていますので、これらの食品と同時に摂取しないでください。
  • 副作用 主な副作用として、腎障害(尿量減少、浮腫)、肝障害(倦怠感、手や白目が黄色くなる)、吐き気、嘔吐、感染症、多毛、振戦(手足の震え)、歯肉肥厚、血圧上昇、高血糖(のどがかわく、多飲)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • けいれん、意識障害、視覚障害 [可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 上腹部の激痛、発熱、吐き気 [急性膵炎]
  • 出血傾向、倦怠感、浮腫 [血栓性微小血管障害]
  • 筋肉痛・こわばり、脱力感 [横紋筋融解症]
  • リンパ節腫脹、発熱、食欲不振 [悪性腫瘍]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 湿気に弱いため、飲む直前にPTPから出してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 他に分類されない代謝性医薬品
    同じ成分の薬を探す シクロスポリン
    同じ製薬会社の薬を探す 株式会社ビオメディクス

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳6,14310~14歳6,945
    15~19歳16,54215~19歳8,881
    20~24歳47,91720~24歳23,945
    25~29歳62,06925~29歳35,884
    30~34歳82,56030~34歳55,881
    35~39歳92,79735~39歳54,039
    40~44歳123,65040~44歳73,857
    45~49歳153,17045~49歳90,848
    50~54歳148,32650~54歳81,205
    55~59歳133,32755~59歳80,023
    60~64歳125,86760~64歳81,710
    65~69歳145,87465~69歳114,312
    70~74歳129,71970~74歳80,836
    75~79歳91,89475~79歳77,750
    80~84歳51,60480~84歳45,364
    85~89歳21,68785~89歳16,119
    90歳以上3,26690歳以上4,819