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ペルゴリド錠250μg「VTRS」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ペルゴリド錠250μg「VTRS」
主成分 ペルゴリドメシル酸塩
分類名称 抗パーキンソン剤
剤形 うすい緑色の割線入りの錠剤、長径11.7mm、短径6.4mm、厚さ3.8mm
商品画像
製薬会社 ヴィアトリス製薬株式会社
効能 脳内の神経伝達物質(ドパミン)の受容体(D1およびD2)を刺激して、手のふるえ、筋肉のこわばりや動作が遅くなるなどの症状を改善します。
通常、パーキンソン病の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心エコー検査により心臓弁膜の病変があると診断された、またはその既往がある。精神病、不整脈、呼吸器疾患、心臓疾患、肝障害、腎障害、レイノー病がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、1回ペルゴリドとして50μgを1日1回夕食直後から2日間服用します。以後、2~3日ごとに1日50μgずつ増量され、第1週末には1日150μgを服用します。第2週目は1日300μgから開始され、2~3日ごとに1日150μgずつ増量され、第2週末には1日600μgを服用します。1日100μgでは朝夕の食直後に、1日150μg以上では毎食直後に分けて服用します。第3週目は1日3錠(750μg)から開始され、以後、有効性や安全性を考慮して徐々に増量され、維持量〔標準1日3~5錠(750~1,250μg)〕が定められます。服用量の増量速度は症状、年齢により適宜増減されます。本剤は1錠中にペルゴリド250μgを含みます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次に通常服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 前兆のない突発的睡眠、傾眠(睡眠に近い状態)が現れることがありますので、自動車の運転、高所での作業、危険を伴う作業には従事しないでください。
  • 本剤の開始時に消化器症状(吐き気、嘔吐など)や血圧の低下がみられることがあります。症状がみられた場合は、医師に相談してください。
  • 本剤を長期にわたり服用している人で、服用を突然中止した場合、幻覚があらわれることがあります。本剤を中止する場合には、医師の指示通りに減量してください。
  • この薬の使用中は、使用開始後3~6ヵ月以内に、それ以降は少なくとも6~12ヶ月ごとに心エコー検査が行われます。また、定期的に聴診などの身体所見、胸部X線、CTなどの検査が行われます。
  • この薬を急に減量または中止すると悪性症候群(高熱、汗をかく、ぼーっとする、手足のふるえなど)や薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛など)があらわれることがあります。自己判断でこの薬を急に減量または中止しないでください。また、このような症状があらわれたら医師に相談してください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、胃部不快感・胸やけ、食欲不振、嘔吐、ジスキネジア(手足・体が無意識に動く)、めまい・ふらつき、発疹などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、筋肉のこわばり、手足の震え [悪性症候群]
  • 呼吸が苦しくなる、発熱、から咳 [間質性肺炎]
  • 胸の痛み、息切れ、呼吸が苦しくなる [胸膜炎、胸水、胸膜線維症、肺線維症、心膜炎、心膜滲出液、心臓弁膜症]
  • 腰背部痛、腹痛、尿意が減る [後腹膜線維症]
  • 前兆もなく突然眠る [突発的睡眠]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]社会的に不利な結果を招くにもかかわらずギャンブルや過剰で無計画な買い物を繰り返したり、性欲や食欲が病的に亢進するなど、衝動が抑えられない症状があらわれることがありますので、これらの症状があらわれた場合には医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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