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メトトレキサート錠2mg「あゆみ」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 メトトレキサート錠2mg「あゆみ」
主成分 メトトレキサート
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 淡黄色の錠剤、長径12.0mm、短径5.5mm
商品画像
製薬会社 あゆみ製薬株式会社
効能 免疫機能をつかさどっているリンパ球や炎症に関係している細胞の働きを抑え、異常な状態となっている免疫反応を抑えることで、関節の腫れや痛みの症状を改善します。
通常、関節リウマチ、局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、関節症状を伴う若年性特発性関節炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制、慢性肝疾患、腎障害、胸水あるいは腹水が溜まっている、活動性結核(治療が必要な結核)、肝炎ウイルス感染、感染症、水痘(みずほうそう)がある、結核を起こしたことがあるもしくは結核患者と濃厚接触歴がある。間質性肺炎、肺線維症などの肺障害があるもしくは起こしたことがある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 関節リウマチ、局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症:通常、3錠(主成分として6mg)を1週間単位の服用量とし、1回または2~3回に分けて服用します。分けて服用する場合、初日から2日目にかけて12時間おきに服用します。1回または2回に分けて服用する場合は残り6日間、3回に分けて服用する場合は残りの5日間は薬を服用しません。これを1週間ごとに繰り返します。年齢・症状・忍容性や本剤への反応などにより適宜増減されますが、1週間単位で8錠(16mg)を超えないように服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
    関節症状を伴う若年性特発性関節炎:通常、主成分として4~10mg/m2(体表面積)を1週間単位の服用量とし、1回または2~3回に分けて服用します。分けて服用する場合、初日から2日目にかけて12時間おきに服用します。1回または2回に分けて服用する場合は残り6日間、3回に分けて服用する場合は残りの5日間は薬を服用しません。これを1週間ごとに繰り返します。年齢・症状・忍容性や本剤への反応などにより適宜増減されます。
    本剤は1錠中に主成分2mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 多めの水で服用し、寝る直前の服用は避けるようにしてください(食道に長く留まってしまうと潰瘍を作ることがあります)。
  • 飲み忘れた場合は、その薬は服用せずに飛ばして、決められた時間に次の薬を飲んでください。この薬は、1週間のうち決められた日の決められた時間に、決められた量だけ飲みますので、絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬は長期にわたり使用し続けることが多く、また、使用している間に重篤な副作用があらわれることもあるので、この治療の必要性や注意すべき点などについて十分に理解できるまで説明を受けてください。
  • 骨髄抑制、肝・腎機能障害などの重篤な副作用が起こることがありますので、この薬を使用する前および使用中は、通常4週間ごとに臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査、尿検査など)が行われます。
  • この薬を使用する前に、問診および胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査などで結核感染の有無を調べます。必要に応じて、この薬の使用を開始する前に結核の薬を使用することがあります。また、使用中も胸部X線検査などが定期的に行われます。
  • 指定された日時に検査を受けてください。
  • 結核を疑う症状があらわれた場合(持続する咳、発熱など)には、速やかに医師に連絡してください。
  • 出血性腸炎、消化管潰瘍・出血などの消化管障害があらわれることがありますので、口内炎、激しい腹痛などがあらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • 感染症や出血傾向があらわれることがありますので、発熱、けん怠感があらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • 感染症にかかりやすくなることがあります。人ごみを避け、外出後は手洗いやうがいをするなど、感染症予防対策を心がけてください。
  • 毎日飲酒している人は肝障害を悪化させるおそれがあるため、この薬を使用する前にそのことを医師または薬剤師に連絡してください。
  • 催奇形性を疑う症例報告がありますので、妊娠する可能性のある女性は、この薬を使用中および使用終了後少なくとも1月経周期は妊娠を避けてください。男性は、この薬を使用中および使用終了後少なくとも3ヵ月間は配偶者の妊娠を避けるよう注意してください。
  • 副作用 主な副作用として、肝機能障害(疲れやすい、けん怠感、吐き気、食欲不振など)、発疹、かゆみ、発熱、血尿、蛋白尿(尿が濁る)、吐き気、腹痛、下痢、口内炎、食欲不振、嘔吐、舌炎、脱毛、頭痛、めまい、咳嗽、呼吸困難、けん怠感、動悸、胸部圧迫感、浮腫などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 冷汗が出る、めまい、全身のかゆみ、じんま疹 [ショック、アナフィラキシー]
  • 発熱、寒気、喉の痛み、鼻血 [骨髄抑制]
  • 咳、息切れ、息苦しい、胸の痛み [間質性肺炎、肺線維症、胸水]
  • 尿量が減る、むくみ、体がだるい [急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー]
  • 急な意識の低下、皮膚や白目が黄色くなる、体がかゆくなる [劇症肝炎、肝不全]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、高温、湿気を避け、遮光して保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • この薬を服用中には生ワクチン(風疹、おたふくかぜ、みずぼうそう、はしか、BCGなど)を接種するとワクチン由来の感染を増強・持続させるおそれがあるので、この薬を服用中は、生ワクチンを接種しないでください。接種を希望する場合には、医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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