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ラミクタール錠100mg[双極性障害]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ラミクタール錠100mg[双極性障害]
主成分 ラモトリギン
分類名称 抗てんかん剤
剤形 白色の錠剤、直径8.3mm、厚さ3.2mm
商品画像
製薬会社 グラクソ・スミスクライン株式会社
効能 興奮性神経伝達物質の遊離を抑制して神経の過剰な興奮を抑え、双極性障害における気分の変動を抑えます。
通常、双極性障害での抑うつ状態や躁状態の再発・再燃の抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。死にたいと強く思ったり考えたりしたことがある。脳の器質的な障害、または統合失調症の素因がある。肝障害、腎障害、心電図異常がある。心不全、基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症など)、刺激伝導障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • バルプロ酸ナトリウムを併用
    通常、成人は初めの2週間は1回主成分として25mgを1日おきに1回服用し、次の2週間は1日25mgを1回に服用し、5週目は1日50mg、6週目以降は維持用量として1日100mgをいずれも1回または2回に分けて服用します。症状に応じて適宜増減されますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大50mgずつ徐々にされます。1日最大量は200mgとされています。
    バルプロ酸ナトリウム以外の薬剤(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤など)を併用
    通常、成人は初めの2週間は1日主成分として50mgを1回に服用し、次の2週間は1日100mg、5週目は1日200mg、6週目は1日300mg、7週目以降は維持用量として1日300~400mgをいずれも2回に分けて服用します。症状に応じて適宜増減されますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ徐々にされます。1日最大量は400mgとされています。
    ラミクタール単剤療法、もしくは、バルプロ酸ナトリウム以外の薬剤(アリピプラゾール、オランザピン、ゾニサミド、ガバペンチン、シメチジン、トピラマート、プレガバリン、リチウム、レベチラセタム、ペランパネル、ラコサミドなど)を併用
    通常、成人は初めの2週間は1日主成分として25mgを1回に服用し、次の2週間は1日50mg、5週目は1日100mg、6週目以降は維持用量として1日200mgをいずれも1回または2回に分けて服用します。症状に応じて適宜増減されますが、増量は1週間以上の間隔をあけて1日量として最大100mgずつ徐々にされます。1日最大量は400mgとされています。
    本剤は1錠中に主成分を100mg含有しますが、他に25mg含有するものがあり、これらを組み合わせて飲むことがあります。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の決められた時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬により、発疹(斑状や丘疹状にあらわれることが多い)や重篤な皮膚障害があらわれることがあり、その発現時期は通常この薬の服用開始から8週間以内が多いです。特にバルプロ酸ナトリウムと併用する場合には気をつけてください。皮膚障害の発現に注意し、異常が認められたら、ただちに医師または薬剤師に連絡してください。また、患者さんや家族の方は、十分に理解できるまで医師の説明を受けてください。
  • 眠気、注意力・集中力・反射能力などの低下が起こることがあるので、自動車の運転などの危険を伴う機械の操作は行わないでください。
  • うつ症状のある人は死んでしまいたいと感じることがあります。この薬を飲んでいる間、特に飲みはじめや飲む量を変更した時に、不安感が強くなり死にたいと思うなどの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • 授乳中の方は、この薬を服用している間は授乳を避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、発疹、傾眠、めまい、胃腸障害(吐き気・嘔吐、下痢など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、眼の充血、口唇・口腔粘膜・陰部のびらん [中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑]
  • 発疹、発熱、顔面浮腫 [薬剤性過敏症症候群]
  • 貧血症状、発熱、のどの痛み [再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症]
  • 発熱、左上腹部の圧迫感や痛み、リンパ節の膨大 [血球貪食症候群]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝炎、肝機能障害、黄疸]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 乳幼児誤飲防止包装のため、取り出しにくくなっています。医師または薬剤師の指示に従って開封してください。
  • [ご家族の方へ]死にたいという気持ちになる、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちの変調を来すなどの患者さんの行動の変化やうつ症状などのもともとある病気の症状が悪化する危険性について医師から十分に理解できるまで説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には、医師に連絡してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳2,318
    5~9歳40,4685~9歳30,131
    10~14歳214,66410~14歳275,838
    15~19歳647,08915~19歳949,329
    20~24歳969,77820~24歳1,621,777
    25~29歳1,184,88925~29歳2,011,918
    30~34歳1,373,27230~34歳2,335,130
    35~39歳1,538,78635~39歳2,346,210
    40~44歳1,917,66740~44歳2,412,210
    45~49歳1,923,89045~49歳2,092,170
    50~54歳1,561,17850~54歳1,506,457
    55~59歳1,104,49155~59歳1,068,772
    60~64歳678,65660~64歳760,794
    65~69歳467,87965~69歳674,593
    70~74歳304,48870~74歳543,610
    75~79歳209,03475~79歳345,979
    80~84歳116,46580~84歳180,725
    85~89歳32,06485~89歳60,445
    90歳以上12,74690歳以上26,587