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レスリン錠50

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 レスリン錠50
主成分 トラゾドン塩酸塩
分類名称 精神神経用剤
剤形 白色の錠剤、直径7.1mm、厚さ3.5mm
商品画像
製薬会社 オルガノン株式会社
効能 セロトニン再取り込み阻害作用およびセロトニン受容体遮断作用により、うつ病・うつ状態に伴う不安、いらいら、不眠などの症状を改善します。
通常、うつ病・うつ状態の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心筋梗塞回復初期および心疾患またはその既往歴、緑内障、排尿困難、眼内圧亢進、てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴、躁うつ病、脳の器質障害または統合失調症の素因、衝動性が高い併存障害、自殺念慮または自殺企図の既往、自殺念慮がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1日主成分として75~100mgから服用を始め、1日200mgまで増量し、1~数回に分けて服用します。年齢・症状により適宜増減されます。本剤は1錠中に主成分を50mg含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。眠気、嘔吐、吐き気、めまい、動悸、気を失う、持続性勃起、息が止まる、痙攣、立ちくらみ、ふらふらするなどの症状があらわれる可能性があります。いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、ただちに医師に連絡してください。他の薬を併用している場合で、死亡例が報告されています。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。急に飲む量を減らしたり、使用を中止した場合に、吐き気、頭痛、けん怠感、不安、睡眠障害などの症状があらわれることがあります。そのため、この薬の使用を中止する場合には、時間をかけて、少しずつ量を減らしていきます。
  • 生活上の注意
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など、危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • うつ病やうつ状態の人は死んでしまいたいと感じることがあります。この薬を飲んでいる間、特に飲みはじめや飲む量を変更した時に、不安感が強くなり死にたいと思うなど症状が悪くなることがありますので、このような症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • 不安になる、いらいらする、あせる、興奮しやすい、発作的にパニック状態になる、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来す、敵意を持つ、攻撃的になる、衝動的に行動する、じっとしていることができない、などの症状があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。この薬との関連性は明らかではありませんが、これらの症状があらわれた人の中には、うつ症状などのもともとある病気の症状が悪化する場合や、死んでしまいたいと感じたり、他人に対して危害を加えたりする場合があります。
  • めまい、動悸、気を失う、胸の不快感、脈がとぶなどの症状があらわれることがあるので、定期的に心電図検査が行われることがあります。
  • 無顆粒球症(突然の高熱、寒気、喉の痛み)があらわれることがあるので、血液検査などが行われることがあります。
  • アルコールは薬の作用を強めることがありますので、できるだけ飲酒は避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)を含有する食品はこの薬に影響しますので、控えてください。
  • 副作用 主な副作用として、眠気、めまい・ふらつき、口渇、便秘、発疹、浮腫、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 気を失う、心臓がドキドキする、胸の不快感 [QT延長、心室頻拍(torsade de pointesを含む)、心室細動、心室性期外収縮]
  • 筋肉がこわばる、飲み込みにくい、汗をかくなどの症状に続いて熱が出る [悪性症候群]
  • 不安、興奮、手足のふるえ [セロトニン症候群]
  • 考えがまとまらない、時間・場所などが判らない、錯覚や幻覚を伴う軽い意識障害 [錯乱、せん妄]
  • 食欲不振、嘔吐、むかむかする [麻痺性イレウス]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]死にたいという気持ちになる、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちの変調を来すなどの患者さんの行動の変化やうつ症状などのもともとある病気が悪化する危険性について医師から十分に理解できるまで説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には、医師に連絡してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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