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テトラミド錠10mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 テトラミド錠10mg
主成分 ミアンセリン塩酸塩
分類名称 精神神経用剤
剤形 白色の錠剤、直径6.1mm、厚さ2.5mm
商品画像
製薬会社 オルガノン株式会社
効能 脳内における神経シナプス間隙へのノルアドレナリン放出を促進することにより、うつ病・うつ状態に伴う不安、いらいら、不眠などの症状を改善します。
通常、うつ病・うつ状態の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。緑内障、排尿困難、眼内圧亢進、心疾患、てんかんなどの痙攣性疾患またはこれらの既往歴、躁うつ病、脳の器質障害または統合失調症の素因、衝動性が高い併存障害、自殺念慮または自殺企図の既往、コントロール不良な糖尿病、QT延長またはその既往歴、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1日3錠(主成分として30mg)から始め6錠(60mg)まで増やし、複数回に分けて服用します。また、1日1回夕食後あるいは就寝前に服用することもあります。年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時点で1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分を飲まないで、次の服用時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。鎮静(活動量や発話量が少なくなる、眠り込んでしまう)、不整脈(めまい、動悸、脈が遅くなる、気を失う、脈がとぶ)、痙攣(顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える)、重篤な低血圧(脱力感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、意識の消失)、呼吸抑制(呼吸回数が減る、呼吸が浅くなる)などの症状があらわれる可能性があります。いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、使用を中止し、ただちに医師に連絡してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。急に飲む量を減らしたり、使用を中止した場合は、振戦、焦燥感、不安などの症状があらわれることがあります。そのため、この薬の使用を中止する場合には、時間をかけて、少しずつ量を減らしていきます。
  • 生活上の注意
  • 眠気、注意力・集中力・反射運動能力などの低下がおこることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • うつ病やうつ状態の人は死んでしまいたいと感じることがあります。この薬を飲んでいる間、特に飲みはじめや飲む量を変更した時に、不安感が強くなり死にたいと思うなど症状が悪くなることがありますので、このような症状があらわれた場合は、医師に相談してください。
  • 不安になる、いらいらする、あせる、興奮しやすい、発作的にパニック状態になる、ちょっとした刺激で気持ちや体の変調を来す、敵意を持つ、攻撃的になる、衝動的に行動する、じっとしていることができない、などの症状があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合は、医師に相談してください。この薬との関連性は明らかではありませんが、これらの症状があらわれた人の中には、うつ症状などのもともとある病気の症状が悪化する場合や、死んでしまいたいと感じたり、他人に対して危害を加えたりする場合があります。
  • 無顆粒球症(突然の高熱、寒気、のどの痛み)があらわれることがありますので、定期的に血液検査が行われることがあります。
  • アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。
  • 副作用 主な副作用として、眠気、発疹、頻脈、振戦などのパーキンソン症状、めまい・ふらつき、頭痛、不眠、視調節障害、躁転、焦躁感、不安、しびれ感、口渇、便秘、吐き気・嘔吐、食欲不振、食欲亢進、胃腸障害、下痢、脱力感、倦怠感、排尿困難、発汗などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 急激な発熱、筋肉のこわばり、手足の震え [悪性症候群]
  • のどの痛み、頭痛、寒気や震えを伴って高熱がでる [無顆粒球症]
  • 動悸、胸部異常感(胸痛)、胸部不快感 [QT延長、心室頻拍、心室細動]
  • 全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]
  • 筋肉が発作的に収縮する状態 [痙攣]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]死にたいという気持ちになる、興奮しやすい、攻撃的になる、ちょっとした刺激で気持ちの変調を来すなどの患者さんの行動の変化やうつ症状などのもともとある病気が悪化する危険性について医師から十分に理解できるまで説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、変化がみられた場合には、医師に連絡してください。
  • 同じ薬効の薬を探す 精神神経用剤
    同じ成分の薬を探す ミアンセリン塩酸塩
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳2,1715~9歳1,244
    10~14歳9,72110~14歳6,528
    15~19歳21,90815~19歳40,181
    20~24歳52,54720~24歳127,802
    25~29歳151,74125~29歳266,660
    30~34歳281,79230~34歳407,008
    35~39歳443,80435~39歳568,048
    40~44歳757,53940~44歳845,650
    45~49歳972,91945~49歳997,851
    50~54歳1,000,85850~54歳950,426
    55~59歳983,08855~59歳908,148
    60~64歳884,14560~64歳835,684
    65~69歳962,32365~69歳1,148,786
    70~74歳1,023,89470~74歳1,380,312
    75~79歳1,086,63575~79歳1,812,500
    80~84歳994,14280~84歳2,072,896
    85~89歳695,32985~89歳1,932,466
    90歳以上324,69390歳以上1,434,228