用語解説

シャーガス病

しゃーがすびょう
クルーズトリパノソーマという原虫の感染によって起きる感染症。中南米での発生が多く、サシガメという虫の糞にいる原虫が、粘膜や傷口などから入り感染する。輸血や臓器移植によっても感染する。急性期の主な症状は、侵入部位の腫れ、発熱、リンパ節の腫れなど。抗原虫薬による治療が行われる。数年から数十年の潜伏期間の後に慢性疾患を起こすこともあり、心臓や消化器などの病気を引き起こし、命に関わる心不全などが起きることもある。旅行者が感染することはほとんどないが、現地では殺虫剤の噴霧や食品の衛生管理などが、有効な予防法として行われている。病名は、この病気の発見者であるブラジルのシャーガス医師の名前に由来する。
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