おしえて先生

家族のミソフォニアについて

マロン(b1f6e506f0)・40~49歳女性 2022/04/14 投稿

主人のことなんですが、最近自分がミソフォニアだということがわかりました。それまでは原因が分からず1人で辛い想いをしていました。
私達家族もなぜ彼が一緒の空間にいないで1人で部屋にこもるのか、笑わなくなってしまい、喋らなくなりました。いつか元に戻ると信じてましたが全く。
そして、意を決してもう一度聞いたらミソフォニアだと言われました。
調べても治療法もないしあまり解明もされてないようで。病院に行っても意味がないと本人は言いました。
これから先、家族で過ごすには何かよい方法はあるのでしょうか?

家族がどのような行動をとったらミソフォニアの方にとってより楽なのかなど話し合えるとよいと思います

ご主人がミソフォニア?かもしれないというご相談ですね。ミソフォニアは他の精神疾患に伴うことも多いので、ご主人が精神疾患に罹患しているかなどを専門医を受診してミソフォニアのみなのか、他の精神疾患がベースにあるのか診断していただくとよいと思います。ご自分では自覚していなくて軽うつ状態が継続していて、ミソフォニアを合併していた患者さんもいました。この方の場合、うつの治療をすることでミソフォニアも軽快しました。ミソフォニアの治療法やなぜおこるのかなどは解明されていない部分も多々ありますが、抗不安薬や漢方薬の服用で症状が軽減することも臨床上ではよく経験いたします。あきらめないで専門医を受診してみるとよいと思います。
ミソフォニアは一生継続することはまれだと思います。ご家族もお辛いとおもいますが、ミソフォニアで悩んでいることに共感し、家族がどのような行動をとったらミソフォニアの方にとってより楽なのかなど話し合えるとよいと思います。ご家族が理解しているという支えもミソフォニアの方にとってはお薬に勝ることもあります。
医師受診の際にも付き添ってさしあげるなどもよいのではないでしょうか?

ご回答いただいた

牧野真理子 先生

ドクター
ご活躍の場所 牧野クリニック(東京都中野区東中野) 診療部長
東邦大学医学部客員講師
JICA(国際協力機構)顧問医
優秀臨床専門医
アサヒビール産業医
オレンジページ産業医
日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
ご専門 心身医学(心療内科)
女性の心身症(摂食障害など)
職場のメンタルヘルス
異文化間メンタルヘルス
ご経歴 国公立大学卒業後、北里大学医学部卒業
メルボルン大学医学部大学院卒業
著書 『誰も私をわかってくれない:摂食障害・心の迷路』(悠飛社:1999)
『異文化ストレスと心身医療』(新興医学出版社:2002)
『もういいや!!と叫んで心の毒出しができるメンタルデトックス』(祥伝社:2005)
『うつにもいろいろあるんです。』<漫画 細川貂々> (オレンジページ:2011)

【共著】
『医療看護学』(中山書店)
『職場のメンタルヘルス』(南山堂)など多数

【連載】
『からだの本』(オレンジページ)「女性とうつ」連載中
所属団体 日本心身医学会代議員
日本女性心身医学会理事
国際摂食障害学会会員
先生からの一言 メンタルヘルスの疾患も早期発見が早期回復につながります。
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