おしえて先生

乗り物酔いについて相談

aoちゃん(a65dc9e22d)・6~15歳女性 2019/09/27 投稿

乗り物酔いに悩んでおります。明日、久しぶりに電車に乗って、1時間くらいかかるところに行きます。
1人で行くことが多いので、乗り物酔いすると困ります……
どうにかならないでしょうか?

乗り物酔いを防ぐポイントや酔ってしまった時の対応のご紹介

乗り物酔いのことを考えると、久しぶりの電車も不安に感じてしまいますよね。
乗り物酔いの原因から防ぐポイント、酔ってしまった時の対応までいくつかご紹介いたします。

【乗り物酔いの原因】
乗り物酔いの原因は、両耳の奥にある「三半規管」と呼ばれる平衡感覚(へいこうかんかく)を司る器官と視覚のズレだと言われています。

【乗り物酔いしやすい人の特徴】
小脳が発達する4歳から12歳くらいまでは、揺れやスピードに敏感に反応するようになり、乗り物酔いを起こしやすくなります。
年齢とともに乗り物に乗る体験を重ねることで、通常は脳が乗り物のスピードや揺れに慣れ、乗り物酔いを起こさなくなっていきます。
乗り物に乗り慣れていない人など、大人になっても乗り物酔いしやすい人もいます。

【乗り物酔いを防ぐポイント】
●乗り物に乗る前にできる予防法
1.乗り物に乗る前夜は十分に睡眠をとり、寝不足にならないようにする。
2.空腹や食べ過ぎを避け、消化によい食べ物を適度に食べて胃腸の調子を整える。
3.乗り物酔いの薬を飲む場合は、乗り物に乗る30分前の服用が効果的です。

●乗り物に乗っている時にできる予防法
1.乗り物の座席はなるべく揺れの少ない場所を選び、姿勢をラクにしてゆったりと座る。
2.あごを引いて頭を揺らさないようにすることで、内耳に入っているリンパ液の動きを最小限に抑えられ酔いを防ぐ。
3.進行方向を見るようにして、乗り物の動きを予測する。
※進行方向が見えない場合には、遠くの景色を眺めるようにしましょう。乗り物の動きに合わせて体を傾けるなど、目と耳と筋肉の動きできるだけ一致させるのも効果的です。
4.窓から遠くの景色を眺めたり、好きな音楽を聴いたり、おしゃべりを楽しんだりしてリラックスすることで、乗り物への不安やストレスを和らげる。
※乗車中の読書やゲーム機使用は、乗り物酔いを引き起こす要因となることもあります。
5.乗車中にお腹が空いた時は、キャンディやチョコ、ガムがオススメです。ミント味などさっぱりするものがいいでしょう。
清涼感のあるペパーミントティー、しょうがのはちみつ漬け、シロップ煮、すりおろしたしょうがを入れた紅茶やハーブのジンジャーティーなどがオススメです。

【乗り物酔いしてしまった時の対処法】
1.外の新鮮な空気を吸ったり、風にあたるなどして気分転換をしましょう。
2.シートを倒したり横になるなどして、ラクな姿勢をとりましょう。
3.ベルトをゆるめたりボタンを外したり、服の締めつけをゆるめましょう。
4.おしゃべりをしたり、その場でストレッチをしたり緊張をほぐしましょう。
5.酔ってしまってから服用しても効果が得られるので、乗り物酔いの薬を服用しましょう。
6.我慢せず吐いた方が楽になります。吐いた後は口の中をゆすいですっきりさせましょう。
7.可能ならば、無理をせず、できるだけ乗り物から降りてリラックスしましょう。

体調不良や寝不足などの状況によって起こる一時的な乗り物酔いは、それほど心配する必要はありません。 急に乗り物酔いをするようになったり、頻繁に乗り物酔いを繰り返したり、大人になっても続いたりする場合には、耳や脳の病気と関係があることもあります。乗り物酔いの症状が続いて辛く感じるようであれば、保護者の方や学校の保健室の先生にもご相談され、一般内科や耳鼻科の受診も考えてみてください。

ご回答いただいた

HelCナース

ナース
ナースからの一言
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