おしえて先生

頑固な便秘を治したい

ケイコ(#)・50~59歳女性 2014/08/11 投稿

頑固な便秘です。
以前は通販で購入したお通じをよくするお茶やサプリメントとしてラクトフェリンなどで改善して毎朝排便がありました。
一時は効果がありますが、持続しなくなり、病院から乙字湯を処方されました。
しかし、それでも効果がなく、大黄センナを処方されて排便があるときがあります。
お茶にしろサプリメントや薬にしろ、最初だけ効果がありますが、だんだん効かなくなる傾向があり、心配になります。
排便を促す体操や朝起きて水を飲む、など努力しておりますが期待される効果がありません。
座薬も使いますが、便に座薬が混ざって少し排泄がある程度でスッキリした排泄はありません。
お薬に頼らないと排便が促されなくなるようで心配です。
減量のため食事の量を多少減らすようにして、積極的に食物繊維やトクホのヨーグルトなどを食べるようにしていますが改善されなく困っております。

何か改善方法はありますか?よろしくお願いします。

便秘解消に良いとされる生活習慣を

便秘で困っている人は大勢いますね。
そのため、便秘に効果のある特定保健用食品、薬などもいろいろな種類のものが市販されています。
薬なども最初は効いても、だんだん効かなくなる傾向は多くの人で認められています。
自分の体をもとに戻そうとする力が強いためと考えられます。
このような便秘体質を薬などで変えることは難しいのですが、便秘解消に良いとされる生活習慣をできるだけ実行していくことが大切でしょう。

運動や睡眠、ストレスなど、時計サイクルに合わせた生活リズムを習慣化させていくと共に、水分の多い食品を充分に摂取して、便の量と便の水分量を増やすように心がけるようにします。

排便を促す神経や腸管神経による腸管機能も関係してきますので、糖尿病や消化器疾患などの異常がないか、病院で相談することも必要と思います。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。