おしえて先生

遅発型アレルギーについて

はす(#)・40~49歳女性 2013/07/16 投稿

1ヵ月ほど前から突然食物アレルギーになりました。
最初のきっかけは沢ガニ(だと思います)を食べて30分で蕁麻疹が出て、その後は魚介類を食べて2時間後くらいに蕁麻疹が出ていたのですが、最近は傾向が変わり食後8時間くらいで蕁麻疹が出るようになりました。
食べたものを記録した中では小麦粉、卵が怪しいと思っていますが、はっきりはしていません。
検査を検討しているのですが、遅発型アレルギーの場合は、IgEの検査でも反応は出るものでしょうか?
IgGの検査でないとだめでしょうか?
遅延型は24時間くらいから、とあるのでどちらともつかない遅発型の場合はどっちなのかと悩んでいます。
よろしくお願いします。

食事記録や血液検査も組み合わせて判断を

食物アレルギーでは、食べてからすぐ症状が現れるものを即時型と呼んでIgEが関係し、時間がたってから現れてくるものを遅発型と呼んでIgGが関係しているとされています。
ところが、実際にはこのように割り切れるものではなく、遅発型であっても数時間から数週間にわたって症状が現れるのが一定ではないことが分かってきています。
IgEやIgGだけでなく、アレルギー反応を修飾するその他の要因が関係している可能性もあります。
食事記録や血液検査、皮フ反応など組み合わせて判断していく必要があります。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。