おしえて先生

激痩せについて

ニソル(#)・30~39歳男性 2012/05/21 投稿

2年前まで74~76kgありました。身長は175cmです。
そこから仕事等のストレスもあったとは思いますが、毎月1kg以上のペースで痩せていき、今は仕事も肉体労働に近いこともあって、体重が56.8kgになりました。
家にある簡易的な体脂肪率計に乗ったら、以前は体脂肪率が10~12%あったのですが、最近は何度乗っても9%くらいです。

体重も20kg近く落ちている計算ですし、友人や周囲からは、さすがに会う度に「痩せすぎ!また痩せた!」と言われています。
身体的には筋肉質な感じですし、食生活もバランスを心がけてはいます。
尿も色や匂いも普通だと思うのですし、泡立ちとかも、さほど感じません。
ただ、2人の祖父をがんと糖尿病の合併症で亡くしており、家系的には遺伝もありかと思っているので、少し悩んでいます。
ただ3~4ヵ月前の血液検査では全ての数値が正常値で、逆に全体的に少し低くていくつか米印が付いていたくらいです。
そういう状況でも急性の糖尿病とか、糖尿病性ケトアシドーシスの可能性はあるのでしょうか?

甲状腺機能亢進症の可能性も

糖尿病で痩せることもあるのですが、血液検査で血糖値HbA1cが正常値であれば、糖尿病のためではないと思います。
食欲もあり、食生活もバランスを心がけているご様子なので、栄養失調で痩せた可能性もないでしょう。
甲状腺機能亢進症で痩せることも多いので、甲状腺ホルモンの検査をしてもらう必要があります。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。