おしえて先生

躁鬱病から来る痛みについて

anisan(#)・50~59歳男性 2011/06/20 投稿

妻がうつ病で通院していますが、去年右肩周辺の痛みがあり、主治医からストレスから来る痛みとのことでした。
自殺願望もあり今年1ヵ月半入院をし(投薬治療:デュロキセチン塩酸塩他)、デュロキセチン塩酸塩が効いたようで回復し喜んでいました。
退院後、元のクリニックで同じ薬を服用して調子が良かったのですが、閉院となったのでほかの心療クリニックへ転院したのですが、躁鬱病との診断で薬が替わった(デュロキセチン塩酸塩からバルプロ酸ナトリウム)頃から今度は左足膝周辺の痛みがひどくなって辛い思いをしています。
主治医にデュロキセチン塩酸塩を出してほしいとお願いしても「躁を後押しするから」と処方してくれません。
自殺願望もなくなり、痛みさえなくなれば本人も苦痛から解放され生活が変わると思います。
セカンドオピニオンをとも考えているのですがどうしたら良いのでしょうか?

大学病院のセカンドオピニオンを利用するのも良いでしょう

デュロキセチン塩酸塩は、確かにうつにも、痛みにも良く効く薬だと思います。
私の経験でも、うつ病で1年以上いろいろな薬を飲まれても軽快されなかった患者さんが、デュロキセチン塩酸塩で寛解状態になったり、他科で異常ないものの、全身に痛みがあるという方にも劇的に効いた例がありました。
元のクリニックと今のクリニックでうつ病から躁鬱病に診断が変わられたようですが、病気の経過中に軽躁状態が出ることがあり、躁鬱病に診断が変わることもあります。
最近の躁鬱病の治療ガイドラインでは、躁鬱病治療にはバルプロ酸ナトリウム等の気分安定剤を主に処方し、抗うつ剤を処方しないことが原則となっています。
今の主治医のおっしゃるように、躁状態を引き起こし気分の波が収まらなくなることがあるからです。
ただ、うつがひどくなり死にたいという気持ちが出るときなどは、抗うつ剤の処方は主治医の裁量に任せられているのが現状です。
大学病院などで行われているセカンドオピニオンを利用されることも良いでしょうし、今までの経過を理解している入院された病院に再度受診されても良いのではないでしょうか。

ご回答いただいた

半田(伊藤)容子 先生

ドクター
ご活躍の場所 八事クリニック 院長
ご専門 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医
ご経歴 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業
名古屋大学付属病院
愛知県立城山病院
生々会松蔭病院を経て
八事クリニックを開設
所属団体 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、
日本精神病理・精神療法学会
先生からの一言 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。