複合的な要因のひとつである可能性も
味覚障害の原因としては、服用した薬剤による副作用や、亜鉛不足による低亜鉛症など味覚受容器における障害のほか、脳腫瘍や脳血管障害など中枢系のもの、味覚を感じる顔面神経そのものの障害などがあります。そのほか、口腔乾燥症に伴う場合や、舌炎などによっても味覚障害を起こすことがあります。また、それ以外にも、ストレスなど心因性の原因で起こすことがあるとも言われています。
しばらく様子をみても治らなければ、早めに検査、治療を受けられたほうがいいでしょう。
矯正治療で使うゴム(またはそのパウダー)で、味覚障害を起こすということは一般的ではないと思いますが、複合的な要因のひとつになっていることはあるかもしれませんので、ひーさんが病院を受診した際にはお話してください。
ご回答いただいた
大竹美嶺子 先生
ドクターご活躍の場所 | 大竹歯科クリニック(東京都港区赤坂)院長 |
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ご専門 | 歯科一般、矯正歯科 |
ご経歴 | 日本歯科大学卒業、東京医科歯科大学歯学部矯正学教室専攻科 関東逓信病院矯正歯科研究員、上杉歯科医院、(医)恒心会グリーン歯科勤務を経て現職 |
所属団体 | 日本矯正歯科学会、日本歯周病学会、日本ヘルスケア歯科研究会 |
先生からの一言 | 歯周病は万病の元です。自覚症状がなくても専門家による定期的なケアを心掛けましょう。 |