PTSDのような症状について
ここでは初めてご相談させて頂きます。
実は、お付き合いしている彼氏（双極性障害を持っています）とのトラブルにより、体調を崩しまして、精神科クリニックを受診しましたところ、「PTSDのような症状」であるとドクターより言われました。うつ的な症状もあったようで、服薬治療も受けていました。
それから3ヵ月ほど経ち、体力も随分戻り、精神的にも少しずつ元気になってきています。今は時々眠れないとき以外は、お薬も使っていません。
ただ、彼とのおつきあいを今後も継続していくかは、決めていません。というのは、彼と会ったり電話をしたり、彼との関わりを持とうとすると、背中が痛んだり、肩こりや頭痛が起こるような気がします。また何か彼と小さなことでも揉め事が起こると、途端に手のひらや脇から汗が出てきます。背中の痛みも増し、先日は、あまりに頭も痛く、気分が悪かったので、逃げるようにして帰ってきてしまいました。
背中の痛み・肩こりについては、精神科のドクターには「ストレス性のものと考えていいと思う」と言われました。一応、整形外科にもかかっており、そちらで低周波治療などを受けています。一時的にはコリがほぐれて、とても有難いです。
そこで、先生にご質問なのですが、今の私の状態（体の数々の痛みや、やたら汗をかく症状など）は、どう解釈したらよいのでしょうか？やはり彼とのトラブルによるトラウマから来る心身症のような状態なのでしょうか？そして今後、自分自身どういった方向に自分を持っていくべきなのでしょうか？
ちなみに、通院先のドクターは、彼との関わりをなくす（きっぱり別れて、一切関わらない）のが私のためには一番良いのではないか、とアドバイスして下さってはいます…。
彼との関わりを継続するなら、病気の特徴をよく理解し、トラブルなども引き受ける覚悟が必要。
今の頭痛、背中の痛みや肩こりは、彼とお会いになっているときの緊張から、肩が上がり身をすくめてしまう姿勢になることが原因ではないかと思います。頭痛は肩こりから来る筋緊張性頭痛だと考えられます。汗も緊張から来る自律神経症状です。彼とお会いになられることがとてもストレスになっていらっしゃる様ですね。
双極性障害は、躁鬱病ともいわれ、うつ病相の時にはあまり周囲に波紋を起こさないのですが、躁病相になると攻撃的になり、あちこちで喧嘩をしたり、いろいろなトラブルを起こすことの多い病気です。うつ病相の時にはご本人がつらいので病気の自覚があるのですが、躁病相の時には調子が良くなったと感じるだけで病気という自覚がないため、周囲の方が困られることが多いと思います。
ぷりりんさんがどのような方向へ進まれるのがよいのかは、人生上の問題なので、私がとやかく申し上げることではないと思います。ただ彼と関わっていく際には、上記の双極性障害の特徴をよく理解して、トラブルその他も引き受ける覚悟が必要だと思います。
ご回答いただいた
半田（伊藤）容子 先生
ドクター| ご活躍の場所 | 八事クリニック 院長 |
|---|---|
| ご専門 | 心療内科、精神科、医学博士、精神科専門医、精神保健指定医、日本精神分析学会認定精神療法医、認定産業医 |
| ご経歴 | 名古屋大学医学部、名古屋大学大学院医学系研究科卒業 名古屋大学付属病院 愛知県立城山病院 生々会松蔭病院を経て 八事クリニックを開設 |
| 所属団体 | 日本精神神経学会、日本精神分析学会、日本うつ病学会、 日本精神病理・精神療法学会 |
| 先生からの一言 | 明るく穏やかな生活を奏でる為に、皆様のお役に立てたら幸いです。 |
