おしえて先生

メラノーマ?

スパ(#)・60~74歳男性 2008/08/27 投稿

1ヵ月ほど前に気がついたのですが、右手のひらに、それまで無かった小さな黒点が出来ています。場所は、小指の付け根と手首の中間点辺りです。
現在大きさは1mm程度ですが、触るとわずかに盛り上がっており、痛くも痒くもありません。それ以後大きくなっているようには思いませんが、もしメラノーマであれば小さいうちに切除した方が良いのではないかと思い、先日近所の皮膚科の医者に相談したところ「直径が7mm以上になったら来なさい。但し、もしメラノーマだといけないので、いじったりしないように」と言われました。
本当にそれまで放っておいてよいのでしょうか?ちなみにこの黒点以外、右手のひらにはほくろも黒点もありません。

「ホクロ」は突然出来ることがあります。悪化の兆しがみられたら、すぐに皮膚科専門医にご相談を。

手の平、足の裏などにも、ある時突然小さな色素班ができます。これらの多くは「ホクロ」です。このようなホクロが悪化することは、まれです。しかし、だんだん大きくなるとか、色が黒い、黒さが増してくる、形がいびつ、盛り上がってくる、などの症状が出てくれば、すぐに皮膚科専門医を受診してください。
また、一人の医師で不安であれば、3人ほど、違った医師に診察を受けると良いでしょう。
一方、今回は、約1ヵ月ほど前に出来たとのことですから、皮内の出血の可能性もあります。この場合は、2ヵ月ほどで自然に消えるでしょう。今後2,3ヵ月で消えなければ、再度皮膚科の先生に診てもらってください。

スパさんからコメントをお寄せいただきました。

市橋先生からのお返事を頂き、ありがとうございました。
実は掌にできた黒点は先日ポロッと取れました。先生のおっしゃる内出血だったようです。大変お騒がせしまして、申し訳ありません。年齢が年齢ですので、気になった次第です。
市橋先生にもよろしくお伝えいただければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。