おしえて先生

診断が脂肪肝から肝のう胞に?

トラボル太(#)・50~59歳男性 2008/07/07 投稿

50代男です。3年前まで毎年人間ドックで「脂肪肝」と診断されていたのですが、2年前からは、特に食の改善もせず、体型も変わらずといったところなのですが、「肝のう胞」と診断されました。
これって、良いほうに改善しているのか、それともさらに悪化しているのか、どう判断すればよいでしょうか。ちなみに今年も「肝のう胞」と診断されました。

脂肪肝と肝のう胞は別の病気です。どちらも悪化する可能性があるので定期的に検査を。

これまで人間ドック脂肪肝と診断されていたのが、2年前から脂肪肝がなくなり、新たに肝のう胞がでてきたとのことですね。
脂肪肝肝のう胞も別の病気なので、関連はないと思います。脂肪肝肝のう胞も程度が軽ければそのまま放置しておいても心配ないでしょう。
ただし、脂肪肝から肝硬変、肝癌と悪化する例もありますので注意が必要です。肝のう胞も大きくなるようでしたら、治療を受ける必要があります。
肝臓の機能検査と画像検査を定期的に受けることが望ましいでしょう。

ご回答いただいた

板倉弘重 先生

ドクター
ご活躍の場所 日本動脈硬化学会 名誉会員
日本ポリフェノール学会 理事長
日本栄養・食糧学会 名誉会員
日本臨床栄養学会 理事長
国立健康・栄養研究所臨床栄養部長
ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授
ご専門 動脈硬化、栄養関係、高脂血症、糖尿病、高血圧など 認定臨床栄養指導医
ご経歴 東京大学大学院医学研究科博士課程修了後、同大学第三内科入局。
カリフォルニア大学サンフランシスコ心臓血管研究所留学、国立健康・栄養研究所臨床栄養部長、ブラジル リオグランデヂス-ルカソリック大学客員教授。
2000年から2010年まで茨城キリスト教大学生活科学部食物健康科学科教授。
日本臨床栄養学会理事長、日本栄養改善学会理事、日本栄養・食糧学会副会長、日本動脈硬化学会評議員名誉会員、日本病態栄養学会理事、第33回日本動脈硬化学会総会会長などを歴任。
2006年「瑞宝双光章」受賞。
2009年度国際栄養学連合(IUNS)のFellowに認定(栄養学研究分野で顕著な貢献をした世界の研究者10名の1人)。
2010年「動脈硬化疾患の予防と治療に関する栄養学的研究」により日本栄養・食糧学会功労賞を受賞。
芝浦スリーワンクリニック名誉院長
所属団体 日本内科学会、日本動脈硬化学会 名誉会員、日本ポリフェノール学会 理事長、日本老年医学会、日本肥満学会、日本栄養・食糧学会 名誉会員、日本臨床栄養学会 監事、日本栄養改善学会、日本健康・栄養システム学会 理事長
先生からの一言 楽しく健康になりましょう。