おしえて先生

思春期早発症について

まき(#)・30~39歳女性 2008/06/03 投稿

小学3年生の娘がいます。自閉症と知的障害を併せ持っています。小学2年生前半から脇に発毛が見られました。すぐに小児科医に相談して血液の検査をしようと思いましたが、娘が注射に暴れて危険だということで検査はできませんでした。
今は3年生ですが性器の周囲にも薄い発毛の気配があり胸も目立ってきています。重度の障害児なので生理が今きても手当に困るので、治療を受けたいのですが、治療も検査も注射ということで何もできないでいます。注射以外で検査、治療はできないでしょうか?排泄の自立は2年生後半でした。

原因により治療法は異なりますが、鼻からの添加による治療も。

思春期早発症の原因は、副腎や下垂体の腫瘍、水頭症、副腎の代謝異常、ホルモンの異常、原因不明など色々あります。特に危険なのは腫瘍なので、血液検査に加えCTMRIもとってから治療方針を決めるのがよいと思います。御本人が暴れるなどして、どうしても血液検査や画像診断ができない場合には、軽い睡眠薬を使用することなども検討せざるえないように思います。
それらの検査を受けた結果、腫瘍など手術を要するような大きな問題がなければ、鼻からホルモン剤を添加する治療などで、思春期早発症を遅らせることができる場合もあるようです。自閉症や知的障害のケアも含めて、大学病院などの専門性の高い施設を受診して相談されると良いでしょう。

ご回答いただいた

古家英寿 先生

ドクター
ご専門 呼吸器内科、一般内科、免疫学、臨床薬理学
日本内科学会認定内科専門医、米国内科専門医会上級会員、日本臨床薬理学会指導医、医学博士
ご経歴 山口大学医学部卒業
熊本大学第一内科大学院卒業
先生からの一言 今度からこのサイトで皆さんの御相談にお答えすることになりました。医療に100%はありませんが、皆さんの御役にたてるようにがんばりたいと思います。