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エルロチニブ錠25mg「NK」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 エルロチニブ錠25mg「NK」
主成分 エルロチニブ塩酸塩
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 白色~黄白色の錠剤、直径6.5mm、厚さ3.2mm
商品画像
製薬会社 日本化薬株式会社
効能 がん細胞の増殖に必要なEGFRというたんぱく質の働きを選択的に抑えることにより、非小細胞肺がんと膵がんの増殖を抑えます。
通常、切除不能な再発・進行性で、がん化学療法施行後に増悪した非小細胞肺がんの治療、EGFR遺伝子変異陽性の切除不能な再発・進行性で、がん化学療法未治療の非小細胞肺がん、治癒切除不能な膵がんの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。間質性肺疾患、消化管潰瘍、腸管憩室、肺感染症、または以前にそれらになったことがある。肝臓に障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 非小細胞肺がんの場合:通常、成人は1日1回エルロチニブとして150mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に服用しますが、症状により適宜減量されます。
    治癒切除不能な膵がんの場合:ゲムシタビンと併用されます。通常、成人は1日1回エルロチニブとして100mgを食事の1時間以上前または食後2時間以降に服用しますが、症状により適宜減量されます。
    本剤は1錠中にエルロチニブとして25mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 副作用が強くでる可能性があるため、食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避けてください。
  • 飲み忘れた場合は、空腹時に1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。重度の下痢、発疹、ALT(GPT)、AST(GOT)の上昇などがあらわれることがあります。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬により重篤な副作用があらわれることがあるので、注意すべき点などについて十分理解できるまで説明を受けてください。
  • この薬により、間質性肺疾患、発疹、下痢、角膜穿孔、角膜潰瘍などの副作用があらわれることがあります。この薬の使用中に、息切れ、呼吸困難、咳、発熱、発疹、下痢、眼の痛みなどの症状があらわれたり、それらの症状が重くなったように感じた場合は、ただちに受診してください。
  • 妊娠する可能性のある人は避妊してください。
  • グレープフルーツジュース、セイヨウオトギリソウを含有する食品、タバコ(喫煙)はこの薬に影響しますので、控えてください。
  • 副作用を早期に発見するために、服用期間中は医師の指示に従って定期的に胸部CT検査や胸部X線検査を受けてください。
  • 治癒切除不能な膵癌の場合、ゲムシタビンとの併用によって骨髄抑制などの副作用が発現することがあるので、医師の指示に従って定期的に臨床検査を受けてください。
  • 副作用 主な副作用として、ざ瘡様皮疹などの発疹、下痢、口内炎、皮膚乾燥・皮膚亀裂、爪囲炎などの爪の障害、食欲不振、貧血、吐き気、疲労、かゆみ、味覚異常、発熱、便秘、脱毛、嘔吐、けん怠感、体重減少、感染症(皮膚感染、肺感染、上気道感染など)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 咳、息切れ、息苦しい、発熱、痰、呼吸がはやくなる、脈が速くなる、手足の爪が青紫~暗紫色になる、唇が青紫色になる [間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎、放射線性肺臓炎、器質化肺炎、肺線維症、急性呼吸窮迫症候群、肺浸潤、胞隔炎など)]
  • 体がだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、発熱、上腹部痛、白目が黄色くなる、皮膚が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる、意識の低下、お腹が張る、急激に体重が増える、血を吐く、便に血が混じる(鮮紅色~暗赤色または黒色)、疲れやすい、力が入らない [肝炎、肝不全、肝機能障害]
  • 何度も水のような便が出る、下腹部の痛み、体がだるい、発熱 [重度の下痢]
  • 尿量が減る、むくみ、体がだるい [急性腎障害]
  • 発熱、全身の発赤、皮膚・粘膜のただれ、水ぶくれ、にきびのような発疹、爪のまわりの痛み・熱感・赤み・腫れ、皮膚の乾燥、皮膚のひび割れ、皮膚に穴ができた状態、かゆみ [重度の皮膚障害]
  • 発熱、目の充血やただれ、唇や口内のただれ、円形の斑の辺縁部にむくみによる環状の隆起を伴ったものが多発する、皮膚が広い範囲で赤くなり、破れやすい水ぶくれが多発、粘膜のただれ、関節や喉の痛み [皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑]
  • 吐き気、嘔吐、寒気、発熱、激しい腹痛、ふらつき、息切れ、意識の低下、吐いた物に血が混じる(赤色~茶褐色ときに黒色)、腹痛、胃がむかむかする、黒い便が出る、便に血が混じる [消化管穿孔、消化管潰瘍、消化管出血]
  • 急速な視力の低下、目のかすみ、目の痛み、目の異物感、まぶしい、涙がでる、あたたかい涙、目の充血、視力の低下 [角膜穿孔、角膜潰瘍]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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