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アリドネパッチ55mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 アリドネパッチ55mg
主成分 ドネペジル
分類名称 その他の中枢神経系用薬
剤形 白色~淡黄色半透明の膏体の貼付剤、89mm×134mm
商品画像
製薬会社 興和株式会社
効能 脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する酵素の働きを抑えることにより脳内アセチルコリン量を増加させ、記憶障害、見当識障害(時間や場所の認識の問題)、判断ができにくくなるなどの認知症の症状が進むのを遅らせます。
通常、アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。心筋梗塞、弁膜症、心筋症、洞不全症候群、伝導障害などの心疾患、血液中のカリウム濃度が低いなどの電解質異常、消化性潰瘍の既往歴、気管支喘息や閉塞性肺疾患の既往歴、パーキンソン病、パーキンソン症候群がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、軽度~中等度のアルツハイマー型認知症には1日1回27.5mgを貼付します。高度の場合は、1日1回27.5mgで4週間以上経過後、55mgに増量されますが、症状により27.5mgに減量されます。背部、上腕部、胸部のいずれかの正常で健康な皮膚に貼付し、24時間毎に貼り替えてください。本剤は1パッチ中に主成分を55mg含有します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 包装袋は貼る直前に開けてください。
  • 必ず古いパッチを剥がしてから、新しいパッチを貼ってください。
  • 清潔で乾燥した体毛が少ない、衣服を着用してもこすれにくい場所に貼ってください。
  • 傷口や皮膚に異常がある場所には貼らないでください。
  • 貼る場所に、クリーム、ローションまたはパウダーを塗らないでください。
  • あらかじめ貼る場所を乾いたタオルなどでよく拭いてください。
  • 貼る場所を毎回変更してください。一度貼った場所は7日以上の間隔をあけてください。
  • パッチを扱った後は、手を洗ってください。手を洗う前に、目に触れないでください。
  • 剥がれた場合は、その時点で新しいパッチに貼り替え、予定していた次の貼り替え時間に改めて新しいパッチに貼り替えてください。
  • 医療従事者または家族などの管理のもとで使用してください。
  • 貼り忘れた場合は、気がついた時に貼ってください。次回は通常通りの時間に貼り替えてください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
  • 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使うのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • アルツハイマー型認知症では、自動車の運転など機械操作能力が低下することがあります。また、本剤により意識障害、めまい、眠気などが起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 光線過敏症があらわれるおそれがありますので、衣服で覆うなど、貼った場所への直射日光を避けてください。また、剥がした後も、3週間は直射日光があたらないようにしてください。
  • 貼っている部位の温度が上がると体内へ吸収されやすくなるおそれがあるので、貼った場所が、過度の直射日光、あんか、サウナなどで熱くならないようにしてください。
  • 副作用 主な副作用として、適用部位の障害(かゆみ、紅斑、小水疱、丘疹、変色)、接触性皮膚炎、下痢、食欲不振、不眠などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 気を失う、胸の痛み、息切れ [QT延長、心室頻拍、心室細動、洞不全症候群、洞停止、高度徐脈、心ブロック、失神、心筋梗塞、心不全]
  • 吐き気や嘔吐、腹痛、黒色便 [消化性潰瘍、十二指腸潰瘍穿孔、消化管出血]
  • 体がだるい、吐き気や嘔吐、皮膚や白目が黄色くなる [肝炎、肝機能障害、黄疸]
  • けいれん、頭痛、意識の低下 [脳性発作、脳出血、脳血管障害]
  • 動きが遅い、眼球が上を向く、手足のふるえやこわばり [錐体外路障害]
  • 高熱、体のこわばり、発汗 [悪性症候群]
  • 筋肉の痛み、脱力感、赤褐色の尿 [横紋筋融解症]
  • 息苦しい、息切れ [呼吸困難]
  • 吐き気や嘔吐、上腹部の痛み、背中の痛み [急性膵炎]
  • むくみ、尿量の減少 [急性腎障害]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる [血小板減少]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて、室温(1~30℃)で保管してください。
  • 剥がしたパッチは、接着面を内側にして折りたたみ、乳幼児、小児の手および目の届かないところに廃棄してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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