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メトジェクト皮下注12.5mgシリンジ0.25mL

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 メトジェクト皮下注12.5mgシリンジ0.25mL
主成分 メトトレキサート
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 プレフィルドシリンジ入りの黄褐色の澄明な注射剤
商品画像
製薬会社 エーザイ株式会社
効能 免疫機能をつかさどっているリンパ球や炎症に関係している細胞の働きを抑え、異常な状態となっている免疫反応を抑えることで、関節の腫れや痛みの症状を改善します。
通常、関節リウマチの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。骨髄抑制、慢性肝疾患、腎障害、胸水あるいは腹水が溜まっている、活動性結核(治療が必要な結核)、肝炎ウイルス感染、感染症、水痘(みずぼうそう)がある、結核を起こしたことがあるもしくは結核患者と濃厚接触歴がある。間質性肺炎、肺線維症などの肺障害があるもしくは起こしたことがある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は主成分として7.5mgを週に1回、皮下注射します。状態、忍容性により、4週を目安に2.5mgずつ適宜増量されますが、15mgまでとします。
    メトトレキサート経口製剤から切り替える場合、10mgまたは12.5mgから開始される場合があります。
    この薬は1シリンジ中に主成分12.5mgを含みます。
    いずれの場合も、必ず指示された注射量、注射方法に従ってください。
  • 注射部位はおなか(腹部)、太もも(大腿部)または二の腕の後ろ側(上腕部)を選び、前回とは異なる部位(対側など)に行ってください。短期間に同一部位へ繰り返しの注射はしないでください。
  • 皮膚が敏感な部位、皮膚に異常のある部位(傷、発赤、硬結など)には注射しないでください。
  • 1回に全量を使用し再使用しないでください。
  • 注射し忘れた場合は、医師または薬剤師に連絡してください。絶対に2回分を一度に注射しないでください。
  • 誤って多く注射した場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射を止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬は長期にわたり使用し続けることが多く、また、使用している間に重篤な副作用があらわれることもあるので、この治療の必要性や注意すべき点などについて十分に理解できるまで説明を受けてください。
  • この薬は1週間のうち決められた日に、決められた量だけ使用します。指示されていない日には使用しないでください。
  • 骨髄抑制、肝・腎機能障害などの重篤な副作用が起こることがありますので、この薬を使用する前および使用中は、通常4週間ごとに臨床検査(血液検査、肝・腎機能検査、尿検査など)が行われます。
  • この薬を使用する前に、問診および胸部X線検査に加え、インターフェロン-γ遊離試験またはツベルクリン反応検査で結核感染の有無を調べます。また、使用中も胸部X線検査などが定期的に行われます。
  • 指定された日時に検査を受けてください。
  • この薬を使用する前に血液検査で、肝炎ウイルスに感染しているかどうかが確認されます。また、肝炎ウイルスにかかっている人、または過去にかかったことがある人は、この薬の使用中や使用終了後に継続して検査が行われます。
  • 結核を疑う症状があらわれた場合(持続する咳、発熱など)には、速やかに医師に連絡してください。
  • 出血性腸炎、消化管潰瘍・出血などの消化管障害があらわれることがありますので、口内炎、激しい腹痛などがあらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • 感染症や出血傾向があらわれることがありますので、発熱、けん怠感があらわれた場合には、直ちに医師に連絡してください。
  • 感染症にかかりやすくなることがあります。人ごみを避け、外出後は手洗いやうがいをするなど、感染症予防対策を心がけてください。
  • 毎日飲酒している人は肝障害を悪化させるおそれがあるため、この薬を使用する前にそのことを医師または薬剤師に連絡してください。
  • 催奇形性を疑う症例報告がありますので、妊娠する可能性のある女性は、この薬を使用中および使用終了後少なくとも1月経周期は妊娠を避けてください。
  • 男性は、この薬を使用中および使用終了後少なくとも3ヵ月間はパートナーの妊娠を避けるよう注意してください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、口内炎、吐き気、白血球数減少(突然の高熱、寒気、喉の痛み)、肝機能異常(疲れやすい、体がだるい、力が入らない、食欲不振)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 冷感、呼吸困難、血圧低下 [ショック、アナフィラキシー]
  • 発熱、のどの痛み、かぜのような症状 [骨髄抑制]
  • 食欲不振、からだがだるい、皮膚や白目が黄色くなった [劇症肝炎、肝不全]
  • 尿量の減少、顔などのむくみ、口の渇き [急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー]
  • 発熱、咳(から咳)、呼吸困難 [間質性肺炎、肺線維症、胸水]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、開封しないで直射日光を避けて室温(25℃以下)にて保管してください。
  • 冷凍庫には入れないでください(凍結禁止)。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 使用済みの注射器については、医療機関の指示どおりに廃棄してください。
  • この薬を使用中には生ワクチン(風疹、おたふくかぜ、みずぼうそう、はしか、経口生ポリオワクチン、BCGなど)を接種するとワクチン由来の感染を増強・持続させるおそれがあるので、この薬を使用中は、生ワクチンによる予防接種をしないでください。予防接種を希望する場合には、医師に相談してください。
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