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オスタバロ皮下注カートリッジ1.5mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 オスタバロ皮下注カートリッジ1.5mg
主成分 アバロパラチド酢酸塩
分類名称 甲状腺、副甲状腺ホルモン剤
剤形 無色澄明の注射剤
商品画像
製薬会社 帝人ファーマ株式会社
効能 骨を作る細胞の働きを高めて骨の形成を促進することにより、骨密度を増やして、骨折の危険性を減らします。
通常、骨折の危険性の高い骨粗鬆症の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。高カルシウム血症がある。骨肉腫発生のリスクが高い考えられる疾患・症状がある(骨ぺージェット病、原因不明のアルカリフォスファターゼ値が高値、小児および若年者で骨端線が閉じていない、過去に放射線治療を受けたことがある)。原発性の悪性骨腫瘍もしくは転移性骨腫瘍がある。骨粗鬆症以外の代謝性骨疾患(副甲状腺機能亢進症など)がある。尿路結石があるまたは過去に尿路結石があった。心臓、腎臓、肝臓に障害がある。閉経前の骨粗鬆症である。他の骨粗鬆症治療注射薬を過去に使用したことがある。
  • 妊娠または妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1日1回アバロパラチドとして80μgを皮下に注射します。使用する日数の合計が18ヵ月をこえて使われることはありません。また18ヵ月の使用が終了した後に、再び18ヵ月の使用が繰り返されることもありません。必ず指示された方法に従ってください。
  • この薬は、在宅自己注射教育を受けた患者さんまたは家族の方によって自己注射できます。
  • 専用の電動式注入器を用いて、腹部に皮下注射します。使用方法については必ず取扱説明書を読んでください。
  • 注射部位は、お腹(腹部)です。へそ周り(約5cm)には注射しないでください。
  • 注射部位は毎回変更してください。前回の位置から3cm以上離れた部位に注射してください。
  • 皮膚に異常(赤い、硬い、傷がある、炎症など)がある部位には注射しないでください。
  • この薬の外観を確認し、薬液が濁っていたり、色がついていたり、微粒子がある場合や容器が損傷している場合は使用しないでください。
  • この薬と注射針との装着時に液漏れなど不具合があった場合には、新しい注射針に取り替えてください。
  • 1本の薬を複数の人と一緒に使わないでください。
  • 注射し忘れた場合は、次回から医師の指示とおりに注射してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません
  • 誤って多く注射した場合は、高カルシム血症(喉が渇く、尿量が増える、便が出にくい、体がかゆくなる、気持ちが集中できない、意識の低下)、起立性低血圧(脱力感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、気を失う)、吐き気、嘔吐、めまい(宙に浮いた感じ、ふらつき、頭が回っている感じ)、無力感、頻脈、頭痛があらわれる可能性があります。使用を中止し医師に連絡してください。
  • 医師の指示なしに、注射するのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用後30分程度はできる限り安静にしてください。
    注射後に血圧低下、めまい、立ちくらみ、動悸、気分がすぐれない、吐き気、顔面が蒼白になる、冷や汗などがあらわれた場合は、症状がおさまるまで座るか横になってください。
    一過性の急激な血圧低下に伴う起立性低血圧、立ちくらみ、めまい、意識消失などがあらわれることがあるので、高所での作業、自動車の運転など危険を伴う作業に従事する場合には注意してください。
    一時的に便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲減退などの症状があらわれることがありますので、症状が翌日以降も続く場合には、医師に相談してください。
  • 腎臓に障害がある人は定期的に腎機能検査を受けてください。
    使用後から便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲減退などが継続的に見られる場合は、血清カルシウム値の測定を行い、高カルシウム血症と判断された場合は、使用を中止します。
  • 他の医師を受診する場合や薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を使用していることを医師または薬剤師に伝えてください。
  • 妊娠する可能性のある人がこの薬を使用する場合、この薬の使用期間中は避妊してください。またこの薬を使用している間に妊娠が分かった場合には、ただちに医師に相談してください。
    授乳をしている人は医師に相談してください。
  • この薬は専用の電動式注入器を用いて、腹部に皮下注射します。
    この薬を使用するには、専用の電動式注入器を用いた注射方法や器具の安全な廃棄方法などについて十分に理解できるまで説明を受けてください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、浮動性めまい、高カルシウム尿症などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ [アナフィラキシー]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、使用前および使用後は冷蔵庫に入れ、凍結を避けて2~8℃で保管してください。
  • この薬の使用開始後の使用期限は、最初の空打ちをした日から14日目までです。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 使用済みの注射針、お薬および専用の電動式注入器については、医療機関の指示どおりに廃棄してください。
  • 使用済みの注射針を再使用しないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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