お薬検索

リンヴォック錠45mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 リンヴォック錠45mg
主成分 ウパダシチニブ水和物
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 黄色の楕円形の錠剤、長径約14mm、短径約8mm、厚さ約5mm
商品画像
製薬会社 アッヴィ合同会社
効能 ヤヌスキナーゼ(JAK)という酵素を阻害することにより、炎症や痛みの発現にかかわっている複数の物質の働きを抑え、下痢や血便などの症状を改善します。
通常、中等症から重症の潰瘍性大腸炎の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)・中等症から重症の活動期クローン病の寛解導入療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症(敗血症など)、活動性結核、静脈血栓塞栓症の危険性、腸管憩室(腸に袋状のくぼみができた状態)、間質性肺炎の既往、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、腎機能障害、肝機能障害がある。感染症にかかりやすい状態にある、B型肝炎ウイルスキャリア患者または既往感染者、あるいはC型肝炎患者である、生ワクチンの接種を受けた。
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 潰瘍性大腸炎:通常、導入療法では、成人は1回ウパダシチニブとして45mgを、1日1回8週間服用します。なお、効果不十分な場合はさらに8週間服用することがあります。
    クローン病:通常、導入療法では、成人は1回ウパダシチニブとして45mgを、1日1回12週間服用します。
    本剤は1錠中にウパダシチニブ45mgを含有します。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 使用する前に、結核の感染の有無について確認するために、胸部X線検査などを行います。
  • 使用する前に、B型肝炎ウイルス感染の有無、血球減少を確認するために、血液検査を行います。
  • この薬を飲むときに、粉砕したり、かみ砕いたりしないでください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。潰瘍性大腸炎の治療の導入療法において16週間飲んでも症状がよくならない場合、またクローン病の治療の導入療法後に1日1回30mgを服用し、本剤を飲み始めてから24週間経過しても症状がよくならない場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 生活上の注意
  • 発熱、だるさ、持続する咳、皮膚の異常などがあらわれた場合には、次の診察日まで待たずに、すぐに医師に連絡して診察を受けるようにしてください。
  • 副作用を早期に発見するために、服用期間中は医師の指示に従って定期的に血液検査や胸部X線検査、場合によっては胸部CT検査を受けてください。
  • セイヨウオトギリソウ含有食品は薬の血中濃度を下げ、効果が弱くなるおそれがありますので、注意してください。
  • グレープフルーツは薬の血中濃度を上げ、効果を強めることがありますので、注意してください。
  • 他の医療機関を受診する場合には、この薬を服用していることを医師または薬剤師にお伝えください。
  • 妊娠する可能性のある人は、この薬を使用している間および使用終了後1月経周期は、妊娠を避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、肺炎、帯状疱疹、吐き気、腹痛、咳嗽、上気道感染、気管支炎、単純ヘルペス、インフルエンザ、毛包炎、ざ瘡、発疹、頭痛などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱、寒気、痛みを伴う小水疱が帯状に生じる発疹 [感染症]
  • 吐き気、嘔吐、激しい腹痛 [消化管穿孔]
  • 突然の高熱、のどの痛み、めまい、体がだるい [好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少]
  • 体がだるい、吐き気、食欲不振、白目や皮膚が黄色くなる [肝機能障害]
  • 咳、息苦しい、発熱 [間質性肺炎]
  • 発熱、皮膚が青紫~暗紫色になる、下肢や胸の痛み [静脈血栓塞栓症]
  • 呼吸困難、蕁麻疹、目や口唇周囲の腫れ、意識障害 [重篤な過敏症]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • この薬を使用する直前および使用している間は生ワクチン〔BCG、麻疹(はしか)、風疹(ふうしん)、麻疹・風疹混合(MR)、水痘(みずぼうそう)、おたふくかぜなど〕の接種はできません。接種の必要がある場合には医師に相談してください。
  • 同じ薬効の薬を探す 他に分類されない代謝性医薬品
    同じ成分の薬を探す ウパダシチニブ水和物
    同じ製薬会社の薬を探す アッヴィ合同会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
    ※なお、当サービスによって生じた損害について、シミックソリューションズ株式会社及びくすりの適正使用協議会、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。