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ベネクレクスタ錠10mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ベネクレクスタ錠10mg
主成分 ベネトクラクス
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 淡黄色の錠剤、直径約6.0mm、厚さ約3.8mm
商品画像
製薬会社 アッヴィ合同会社
効能 抗アポトーシス作用(抗細胞死作用)を有するBcl-2に結合し、抗アポトーシス作用を阻害することにより、腫瘍細胞の速やかなアポトーシスを誘導することで腫瘍の増殖を抑制します。
通常、再発または難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、急性骨髄性白血病の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 再発または難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む):通常、成人は主成分として、用量漸増期は以下の用量を1日1回、7日間食後に服用します。
    第1週目20mg、第2週目50mg、第3週目100mg、第4週目200mg、第5週目400mg
    その後の維持期は、400mgを1日1回、食後に服用します。
    急性骨髄性白血病:以下のいずれかの方法で服用します。
    -アザシチジン併用の場合:通常、成人は主成分として、用量漸増期は以下の用量を1日1回、食後に服用します。
    1日目に100mg、2日目に200mg、3日目に400mg
    その後の維持期は、400mgを1日1回、食後に服用します。
    -シタラビン少量療法併用の場合:通常、成人は主成分として、用量漸増期は以下の用量を1日1回、食後に服用します。
    1日目に100mg、2日目に200mg、3日目に400mg、4日目に600mg
    その後の維持期は、600mgを1日1回、食後に服用します。
    いずれの場合も、状態により適宜減量されます。本剤は1錠中にベネトクラクスとして10mgを含有しますが、他に1錠中に50mgおよび100mgを含有する製剤もあり、組み合わせて用いられます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 使用する前に、血液検査(カリウム、カルシウム、リン、尿酸、クレアチニン、血球数算定など)やX線(CT検査)などを行います。
  • 飲み忘れた場合は、飲む予定であった時間から8時間以内であれば直ちに1回分を飲んでください。8時間を超えたときは当日分は服用せず、次の通常の服用時間に1回分だけを飲んでください。絶対に2回分を一度に服用してはいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 再発または難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)では、副作用を予防するため、服用開始2日前から1日あたり1.5~2.0Lの水分を、毎日摂取してください。水分を取れない場合は、医師の指示に従ってください。
  • 急性骨髄性白血病では、副作用を予防するため、服用開始前から1日あたり1.5~2.0Lの水分を、毎日摂取してください。水分を取れない場合は、医師の指示に従ってください。
  • 副作用を予防するために、使用する前から高尿酸血症治療剤を使用します。
  • 副作用の管理のために、服用中に定期的に血液検査を行います。医師の指示にしたがって、検査を受けてください。
  • グレープフルーツ含有食品は薬の血中濃度を上げ、副作用が強くあらわれるおそれがありますので、避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品は薬の血中濃度を下げ、効果が弱くなるおそれがありますので、避けてください。
  • 他院や他科に受診の際は、この薬の服用を医師、薬剤師に伝えてください。
  • 妊娠可能な女性は、この薬を服用中および服用終了後30日間は避妊をするようにしてください。
  • 動物実験(イヌ)において、生殖能への影響が報告されていますので、男性が子供を希望する場合には、医師とご相談ください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、下痢、嘔吐、食欲減退などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 不整脈、けいれん [腫瘍崩壊症候群]
  • 貧血症状、発熱、出血傾向 [骨髄抑制]
  • 発熱、倦怠感、さむけ [感染症]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 生ワクチンまたは弱毒生ワクチンを接種する必要がある場合は、医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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