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カペシタビン錠300mg「サワイ」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 カペシタビン錠300mg「サワイ」
主成分 カペシタビン
分類名称 代謝拮抗剤
剤形 白色の錠剤、長径13.4mm、短径7.1mm、厚さ4.8mm
商品画像
製薬会社 沢井製薬株式会社
効能 がん細胞のDNA合成を阻害することにより、がん細胞(腫瘍)が増殖するのを抑えます。
通常、手術不能または再発乳がん、結腸・直腸がん、胃がんの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤を使用中止後7日以内、冠動脈疾患の既往歴、骨髄抑制、消化管潰瘍または消化管出血、腎機能障害、肝機能障害
  • 妊娠または授乳中、妊娠している可能性がある。
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 手術不能または再発乳がん:以下のいずれかの方法で服用します。
    -通常、体表面積にあわせて1回3~5錠(主成分として900~1,500mg)を1日2回朝夕食後30分以内、21日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。
    -通常、体表面積にあわせて1回5~8錠(主成分として1,500~2,400mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    -ラパチニブトシル酸塩水和物と併用する場合、通常、体表面積にあわせて1回4~7錠(主成分として1,200~2,100mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    結腸・直腸がんにおける補助化学療法
    :以下のいずれかの方法で服用します。
    -通常、体表面積にあわせて1回5~8錠(主成分として1,500~2,400mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    -オキサリプラチンと併用する場合、通常、体表面積にあわせて1回4~7錠(主成分として1,200~2,100mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん
    :他の抗悪性性腫瘍剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回3~7錠(主成分として900~2,100mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    直腸がんにおける補助化学療法で放射線照射と併用:通常、体表面積にあわせて1回3~5錠(主成分として900~1,500mg)を1日2回朝夕食後30分以内、5日間連日で服用し、その後2日間休薬します。これを繰り返します。状態により適宜減量されます。
    胃がん:白金製剤と併用されます。通常、体表面積にあわせて1回4~7錠(主成分として1,200~2,100mg)を1日2回朝夕食後30分以内、14日間連日で服用し、その後7日間休薬します。これを1コースとして繰り返します。状態により適宜減量されます。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、その薬は飲まないで1回分をとばして、次の決められた時間に1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 早期に副作用を発見するために、定期的(特に服用初期は頻回)に血液、肝機能、腎機能などを検査する必要があります。
  • 体の抵抗力が弱まり、かぜなどの感染症にかかりやすくなることがあります。人ごみを避け、外出後は手洗いやうがいをしたり、感染症にかからないように気をつけてください。
  • 出血しやすくなることがあります。鼻血、歯ぐきの出血、あおあざなどの症状に気をつけてください。
  • 妊娠する可能性がある女性またはパートナーが妊娠する可能性のある男性は、服用中および使用終了後一定期間は避妊してください。
  • 副作用 主な副作用として、神経毒性(末梢性感覚ニューロパシー、末梢性運動ニューロパシーなど)、吐き気、食欲不振、疲労、嘔吐、注射部位反応、色素沈着障害、味覚異常、下痢、口内炎、手足症候群などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 喉が渇く、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつる [脱水症状]
  • 手や足のしびれ・痛みなどの感覚の異常、手や足の皮膚の赤み・むくみ、爪の変形 [手足症候群]
  • 急激な前胸部の圧迫感・胸の痛み、冷汗、息切れ [心障害]
  • 貧血症状、発熱、出血傾向 [骨髄抑制]
  • 口の中の粘膜が荒れ、赤く中が白い小さな潰瘍ができて痛む [口内炎]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄については受け取った薬局や医療機関に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳010~14歳0
    15~19歳015~19歳0
    20~24歳020~24歳0
    25~29歳025~29歳2,032
    30~34歳4,88830~34歳4,160
    35~39歳10,68835~39歳13,965
    40~44歳16,12140~44歳28,461
    45~49歳37,82945~49歳41,945
    50~54歳49,67050~54歳58,795
    55~59歳84,55255~59歳57,272
    60~64歳130,19660~64歳82,822
    65~69歳194,50065~69歳115,736
    70~74歳184,26670~74歳107,714
    75~79歳122,34675~79歳75,035
    80~84歳52,20980~84歳34,348
    85~89歳9,50685~89歳11,296
    90歳以上2,16890歳以上0