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リムパーザ錠100mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 リムパーザ錠100mg
主成分 オラパリブ
分類名称 その他の腫瘍用薬
剤形 黄色~暗黄色の錠剤、長径約14.7mm、短径約7.6mg、厚さ約4.7mm
商品画像
製薬会社 アストラゼネカ株式会社
効能 損傷したDNAを修復するPARPという酵素の働きを阻害することで、腫瘍細胞の増殖を抑制します。
通常、白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法、BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法、相同組み換え修復欠損を有する卵巣癌におけるベバシズマブを含む初回化学療法後の維持療法、がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌、BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法、BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌、BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵癌における白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の維持療法に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。肝機能障害、腎機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣癌における維持療法、BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法、BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵癌における白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法後の維持療法:通常、成人は主成分として1回300mg(150mg錠を2錠)を1日2回服用します。
    相同組換え修復欠損を有する卵巣癌におけるベバシズマブ(遺伝子組換え)を含む初回化学療法後の維持療法:ベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人は主成分として1回300mg(150mg錠を2錠)を1日2回服用します。
    がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能または再発乳癌、BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法:通常、成人は主成分として1回300mg(150mg錠を2錠)を1日2回服用します。ただし、術後薬物療法の場合は投与期間は1年間です。
    BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌:通常、成人には主成分として1回300mg(150mg錠を2錠)を1日2回、服用します。他の薬剤と併用する場合は、アビラテロン酢酸エステルおよびプレドニゾロンと併用してください。
    いずれの場合も、副作用が見られた場合は、状態により1回250mg(100mg錠および150mg錠を各1錠)を1日2回や、1回200mg(100mg錠を2錠)を1日2回に減量されることがあります。本剤は1錠中に主成分として100mgを含有します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、飲み忘れに気付いた時間が、いつもの服用時間の2時間以内であれば、服用できなかった錠剤を飲んでください。いつもの服用時間から2時間を超えた場合は、服用できなかった錠剤は服用せず、次回の服用時間に1回分だけ飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 骨髄抑制があらわれることがあるので、定期的に血液検査が行われます。
  • 妊娠する可能性のある女性は、適切な避妊を行ってください。この薬の服用終了後も、6ヵ月間は、適切な避妊を行ってください。妊娠を希望される方は医師に相談してください。
  • 男性は、この薬の服用中および服用終了から3カ月間はバリア法(コンドーム)を用いて避妊を行ってください。
  • グレープフルーツを含有する食品は薬の働きを強める可能性がありますので、一緒には摂取しないでください。
  • セイヨウオトギリソウを含有する食品は薬の働きを弱める可能性がありますので、注意してください。
  • 副作用 主な副作用として、吐き気、貧血、疲労・無力症、嘔吐、味覚異常、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 階段や坂を上る時の動悸、息切れ、全身倦怠感 [骨髄抑制(貧血)]
  • 息切れ、呼吸がしにくい、咳 [間質性肺疾患]
  • 発熱、胸の痛み、突然の息切れ [静脈血栓塞栓症]
  • 発熱、寒気、咳 [感染症(肺炎)]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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