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ベンリスタ皮下注200mgシリンジ

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ベンリスタ皮下注200mgシリンジ
主成分 ベリムマブ(遺伝子組換え)
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 グラクソ・スミスクライン株式会社
効能 全身性エリテマトーデスの病態に関与するBリンパ球刺激因子の活性を阻害することにより、B細胞の増殖を抑制し、疾患の活動を抑えて、症状を改善します。
通常、ステロイド、免疫抑制薬などによる既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデスの治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。細菌やウイルスなどによる感染症にかかっている、またはその疑いがある。結核にかかっている、またはその既往歴、疑いがある。同居しているご家族など、普段接している方が結核にかかっている。B型肝炎ウイルスキャリアまたは過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある。うつ病、うつ状態である、またはその既往歴がある。自殺念慮または自殺企図の既往歴がある。間質性肺炎の既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1回1本を1週間に1回、皮下に注射します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 常温に30分程度置いてから使用してください。
  • 注射部位は腹部または大腿部(太もも)です。同じ部位へ繰り返し注射することは避け、皮膚が敏感な部位、内出血があったり、赤くなったり、硬くなっている部位には注射しないでください。
  • 前もって医療機関で注射方法のトレーニングを受け、適切に注射できると医師が判断した人のみ自己注射が可能です。注射方法、使用済みの注射器と注射針を再使用しないこと、使用済みの注射器と注射針の廃棄方法などについて十分理解できるまで説明を受け、その指示に従ってください。
  • 一緒に渡された使用説明書をよく読んで使用してください。
  • この薬を使用する前に、自己抗体の有無を確認する血液検査が行われます。自己抗体が陽性であることが確認されてから使用が開始されます。
  • この薬を使用する前に、結核の感染の有無について確認するために、問診、胸部X線(レントゲン)検査、インターフェロンγ(ガンマ)遊離試験、またはツベルクリン反応検査、場合によっては胸部CT検査などを行います。必要に応じて、この薬の使用を開始する前に結核の薬を使用することがあります。
  • B型肝炎ウイルスキャリアの方、または過去にB型肝炎ウイルスに感染したことがある方(HBs抗原が陰性で、HBc抗体またはHBs抗体が陽性の方)がこの薬を使用すると、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれる可能性があります。このため、この薬の使用前に、B型肝炎ウイルス感染の有無を確認するために、血液検査が行われます。
  • 注射するのを忘れたり予定日に注射できなかったりした場合は、気がついたときに、1回分を注射してください。その後は、当初の曜日に戻すか、その日から1週間に1回の注射となるよう次の注射を行ってください。絶対に2回分を一度に注射してはいけません。
  • 誤って多く注射した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、注射を中止したり、量を加減したりしないでください。
  • 生活上の注意
  • 使用中や使用後に、重い副作用が起きるのを防ぐために、胸部X線検査、血液検査などを定期的に行うことがありますが、持続する咳、発熱などがあらわれた場合には、次の診察日まで待たずに、すぐに医師に連絡して診察を受けるようにしてください。
  • 妊娠する可能性のある方は、この薬の使用中止後少なくとも4ヵ月間までは有効な避妊をしてください。
  • うつ病、自殺念慮および自殺企図などがあらわれることがありますので、眠れなくなった、不安になるなどの精神状態の変化があらわれた場合は、すぐに医師に連絡してください。
  • この薬との関連性は明らかではありませんが、悪性腫瘍の発現が報告されています。
  • 副作用 主な副作用として、注射部位反応、発熱などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 血圧低下、蕁麻疹、血管性浮腫 [重篤な過敏症]
  • 発熱、寒気、体がだるい [感染症]
  • 意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺) [進行性多巣性白質脳症]
  • 発熱、咳嗽、呼吸困難 [間質性肺炎]
  • 眠れなくなった、物事に興味がなくなった、自殺を企てる [うつ病、自殺念慮、自殺企図]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、光、凍結を避け、2~8℃で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 使用済みの注射器と注射針を再使用しないでください。また、使用後は針が格納されるため、分解しないでください。
  • 自己注射をしたときに副作用と思われる症状があらわれた場合は、ただちに医師または薬剤師に相談してください。また、自己注射を続けられないと感じた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • この薬の使用中は、生ワクチンを接種しないでください。
  • [ご家族の方へ]患者さんにうつ病、自殺念慮および自殺企図などがあらわれる可能性について医師から十分に理解できるまで説明を受け、患者さんの状態の変化について観察し、眠れなくなった、不安になるなどの精神状態の変化がみられた場合には、すぐに医師に連絡してください。
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