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イニシンク配合錠

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 イニシンク配合錠
主成分 アログリプチン安息香酸塩、メトホルミン塩酸塩
分類名称 糖尿病用剤
剤形 微赤色の楕円形の錠剤、長径13.7mm、短径8.7mm、厚さ約6.6mm
商品画像
製薬会社 帝人ファーマ株式会社
効能 血糖値を一定に保つ働きをするホルモンであるインクレチンを分解する酵素(DPP-4)を阻害して、血糖値が高いときにインスリン分泌を促します。また、肝臓で糖をつくる働きを抑制します。これらの作用によって、血糖コントロールを改善します。
通常、2型糖尿病の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。乳酸アシドーシスになったことがある。腎臓、肝臓、心臓、肺に病気がある。血液透析や腹膜透析を受けている。低酸素血症(息苦しい、唇・手足の指先が青紫色になる、意識の低下・消失、動悸)である。脱水症状である。脱水状態の懸念がある(下痢、嘔吐などの胃腸障害のある人、経口摂取が難しい人など)。ケトーシス状態(吐き気、甘酸っぱいにおいの息、深く大きい呼吸)である、糖尿病性の昏睡状態、前昏睡状態である。1型糖尿病である。感染症にかかっている。手術をしたあるいは手術予定である。大きな怪我をしている。栄養状態が悪い。飢餓状態である。衰弱している。脳下垂体機能、副腎機能に異常がある。開腹手術、腸閉塞になったことがある。低血糖をおこしやすい(食事が不規則な人、食事が十分に摂れていない人、激しい筋肉運動をしている人)。飲酒量が多い。
  • 妊娠または妊娠している可能性がある。授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・容量
  • 通常、成人は1回1錠を1日1回食直前または食後に服用します。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気が付いた時に、食事に合わせて1回分を飲んでください。但し、次の服用時間が近い場合は、1回とばして、次の時間に飲んでください。絶対に、2回分を一度に飲まないでください。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
    多く服用した場合、乳酸アシドーシスが起こる可能性があります。症状が出てきたら、ただちに受診してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 指示された食事療法や運動療法をきちんと守ってください。
  • 重篤な乳酸アシドーシス(気持ちが悪い、吐く、お腹が痛い、下痢、全身がだるい、筋肉痛、過呼吸など)があらわれることがあります。特に75歳以上の高齢の方では注意が必要です。症状が出てきたら、ただちに受診してください。
  • 腎臓に病気がある方は、定期的に腎機能検査が行われます。特に高齢の方ではより頻回に検査が行われます。
  • 肝臓に病気がある方は、肝臓での乳酸分解が遅くなり乳酸アシドーシスを起こしやすくなる可能性があるため、定期的に肝機能検査が行われます。特に高齢の方ではより頻回に検査が行われます。
  • 脱水状態の症状(喉が渇く、体重が減る、立ちくらみ、めまい、疲れやすい、体に力が入らない、手足がつる)が出た場合は、くすりを飲むのを中止し、すみやかに医師に相談してください。
  • 利尿作用のあるくすり(利尿剤、SGLT2阻害薬など)を飲んでいる場合は、特に脱水に注意してください。
  • 過度のアルコール摂取は、乳酸の代謝が低下して、乳酸アシドーシスを起こしやすくなりますので注意してください。
  • 発熱、下痢、嘔吐、食事が十分に摂れないなど体調がよくない(シックデイ)時には、脱水状態が疑われるため、くすりを飲むのを中止し、医師に相談してください。
  • ヨード造影剤検査を受ける場合には、乳酸アシドーシスを起こすことがありますので、検査前はこのくすりを飲むことが中止されます。また、検査後48時間はこのくすりを飲まないでください。
  • 低血糖症状(お腹がすく、冷汗が出る、血の気が引く、疲れやすい、手足のふるえ、けいれん、意識の低下)があらわれた場合は、通常は糖質を含む食品や砂糖をとってください。
  • α-グルコシダーゼ阻害薬(アカルボーズ、ボグリボーズ、ミグリトールなどの糖分の吸収を遅らせる薬)を同時に飲んでいる場合は、ブドウ糖を飲食してください。
  • 低血糖についての注意は、家族の方にも知らせておいてください。
  • 糖尿病薬を飲んでいることを、必ずご家族やまわりの方にも知らせておいてください。
  • 高所作業や自動車運転中などに低血糖を起こすと事故につながりますので、特に注意してください。
  • 急性膵炎(初期症状として、持続的なおなかの激しい痛み、嘔吐など)があらわれることがあります。このような症状が出た場合は、すみやかに医師の診断を受けてください。
  • 他の医師を受診する場合や薬局などで他の薬を購入する場合は、このくすりを飲んでいることを医師、薬剤師に伝えてください。
  • 副作用 主な副作用として、発疹、かゆみ、蕁麻疹、吐き気、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、胃腸炎、便秘、頭痛、めまい・ふらつき、手足のしびれ、倦怠感、鼻咽頭炎、むくみ、動悸、関節痛、筋肉痛、貧血、下痢、食欲不振、消化不良、胃腸障害、放屁増加、頭重、眠気、味覚異常、発汗、脱力感、空腹感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 吐き気、下痢、倦怠感、筋肉痛 [乳酸アシドーシス]
  • 冷や汗がでる、空腹感、手足のふるえ [低血糖]
  • 持続的な激しい腹痛、嘔吐 [急性膵炎]
  • 食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝障害、黄疸]
  • 発熱、全身倦怠感、皮膚・眼・口内の発疹、赤い発疹 [皮膚粘膜眼症候群、多型紅斑]
  • 脱力感、筋肉痛、褐色の尿 [横紋筋融解症]
  • 便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐 [腸閉塞]
  • 発熱、咳、呼吸困難 [間質性肺炎]
  • 水ぶくれ、びらん、赤い発疹 [類天疱瘡]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳010~14歳0
    15~19歳5,23915~19歳3,577
    20~24歳13,70920~24歳10,696
    25~29歳40,70225~29歳19,432
    30~34歳103,33730~34歳42,831
    35~39歳233,51935~39歳87,615
    40~44歳586,79440~44歳203,252
    45~49歳1,149,27945~49歳390,434
    50~54歳1,601,09250~54歳615,202
    55~59歳2,094,71055~59歳922,435
    60~64歳2,617,42960~64歳1,402,488
    65~69歳3,692,86365~69歳2,285,174
    70~74歳3,311,63270~74歳2,437,752
    75~79歳2,387,29075~79歳2,105,141
    80~84歳1,370,37180~84歳1,431,665
    85~89歳515,99385~89歳701,941
    90歳以上114,55590歳以上243,157