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デュオドーパ配合経腸用液

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 デュオドーパ配合経腸用液
主成分 レボドパ、カルビドパ水和物
分類名称 抗パーキンソン剤
剤形 カセット入り白色~淡黄色の経腸用ゲル状液剤
商品画像
製薬会社 アッヴィ合同会社
効能 レボドパは脳内に取り込まれてドパミンとして働き、カルビドパはレボドパの脳への移行を高め、この配合によりパーキンソン病における症状の日内変動を改善します。
通常、レボドパ含有製剤を含む既存の薬物療法で十分な効果が得られないパーキンソン病の症状の日内変動(wearing-off現象)の改善に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。閉塞隅角緑内障がある。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、心疾患、精神症状(自殺傾向など)、またはその既往歴がある。肺疾患、気管支喘息または内分泌系疾患、慢性開放隅角緑内障、糖尿病、腎機能障害、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 初回使用量は、この薬を使用する前に服用していた経口レボドパ量に応じて医師が決め、朝の使用および持続使用に分けて、専用の医療機器を用い、胃瘻を通じて空腸に直接注入します。
  • 通常、成人は、朝の使用として5~10mL(レボドパとして100~200mg)を10~30分かけて注入した後、2~6mL(40~120mg)/時間で持続使用します。1日の最大使用時間は日中の16時間です。なお、必要に応じて持続使用中に追加注入する場合、1回あたり0.5~2.0mL(10~40mg)を使用します。使用量は症状により適宜増減されますが、朝の使用量は15mL(300mg)、持続使用量は10mL(200mg)/時間、1日の総使用量は100mL(2,000mg)を超えません。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • この薬の投与が終わった後の夜間および寝ている間にパーキンソン病の症状を管理する必要があるときは、レポドバ・カルビドパ含有の飲み薬を使うことがあります。
  • 追加投与を行う場合は、前回の追加投与から2時間以上あけて使用してください。1日に5回を超えて薬の追加が必要な場合は、医師に相談してください。
  • 専用の治療システムと組み合わせて使用するため、ポンプおよびチューブについて医師の指導のもとで理解できるまで説明を受けてください。また、ポンプの誤操作などにより投与量が多くなりすぎたり、足らなくなったりしてしまうことがあるので、ポンプなどの操作を十分に習得してから使用してください。
  • 使用する20分前に冷蔵庫および外箱からカセットを取り出してください。
  • 冷蔵庫から取り出した後は16時間を超えて使用しないでください。中身が残っていても再び使わずに捨ててください。
  • 使用中、薬の効き目が突然なくなったと感じたときは、チューブがしっかりと接続されているか、チューブが曲がったり詰まったりしていないか、ポンプが正常に動いているかを確認してください。
  • 使い忘れた場合は気付いた時に、朝の使用量から開始してください。
  • 誤って多く使った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使うのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 突発的な睡眠、意識がぼんやりする、調節障害(見えにくい)、注意力・集中力・反射機能などの低下が起こることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は避けてください。
  • 唾液・痰・口腔内粘膜・汗・便・尿が着色(黒色など)することがあります。
  • 医療機器(チューブなど)関連消化管事象および胃瘻造設関連合併症などが起こることがありますので、腹痛、吐き気、嘔吐などの症状があった場合は、直ちに使用を中止し医師または薬剤師に相談してください。
  • 閉塞隅角緑内障のおそれのある場合は、隅角検査あるいは眼圧検査が行われることがあります。
  • 力が弱くなる、感覚が鈍くなる、ビリビリとしたしびれ感が出た場合、神経伝導検査が行われることがあります。
  • 副作用の管理のために、使用中に定期的に血液検査を行います。医師の指示にしたがって、検査を受けてください。
  • 他院や他科に受診の際は、この薬の使用を医師、薬剤師に伝えてください。
  • 一時的に投与をとめる場合や、ポンプの故障や誤作動などの場合に備えて、レポドバ・カルビドパ含有の飲み薬を常に用意してください。
  • 副作用 主な副作用として、切開部位痛、過剰肉芽組織(細胞が増殖して塊をつくる)、術後疼痛、切開部位紅斑、ジスキネジア(絶えず噛むような口の動き)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 高熱、意識障害、筋肉のこわばり [悪性症候群]
  • 現実には存在しない物が見える・ない音が聞こえる、考えがまとまらない、憂うつ [幻覚、錯乱、抑うつ]
  • 貧血症状、発熱、赤褐色尿 [溶血性貧血、血小板減少症]
  • 前兆のない急な眠り込み [突発的睡眠]
  • 激しい眼の痛み、頭痛、急な視力低下 [閉塞隅角緑内障]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、外箱に入れたまま、光、凍結を避け冷蔵庫など(2~8℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • [ご家族の方へ]社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、ギャンブルや過剰で無計画な買い物を繰り返したり、性欲や食欲が病的に亢進するなど、衝動が抑えられない症状があらわれることがあります。また、この薬を治療に必要な量を超えて欲しくなる症状があらわれることがあります。患者さんや家族などの方は、医師からこれらについて理解できるまで説明を受けてください。また、これらの症状があらわれた場合には医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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