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ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL
主成分 pH4処理酸性人免疫グロブリン(皮下注射)
分類名称 血液製剤類
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 CSLベーリング株式会社
効能 血液中に欠乏しているガンマグロブリンを補うことにより、細菌やウイルスから体を守ろうとする働きを助けて免疫力を高めたり、ガンマグロブリンの免疫を調整する作用により、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎における運動機能低下の進行を抑制します。
通常、無または低ガンマグロブリン血症の補充療法、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の筋力低下の改善が認められた場合における、運動機能低下の進行抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。以前にこの薬あるいは免疫グロブリン製剤の投与を受けた時、ショックを起こしたことがある。高プロリン血症、IgA欠損症、貧血がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 無または低ガンマグロブリン血症:通常、体重1kgあたり1回0.25~1mL(人免疫グロブリンGとして50~200mg)を1週間に1回または体重1kgあたり1回0.50~2mL(人免疫グロブリンGとして100~400mg)を2週間に1回、皮下に注射しますが、症状により適宜増減されます。必ず指示された方法に従ってください。
    慢性炎症性脱髄性多発根神経炎の運動機能低下の進行抑制(筋力低下の改善が認められた場合):通常、成人は体重1kgあたり1mL(人免疫グロブリンGとして200mg)を、1週あたり1日または連続する2日に分けて皮下に注射しますが、症状に応じて体重1kgあたり最大2mL(400mg)から注射を開始することもあります。維持用量では体重1kgあたり1~2mL(200~400mg)で適宜増減されます。必ず指示された方法に従ってください。
  • 使い忘れた場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 誤って多く使った場合、異常を感じたら、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使うのを止めないでください。
  • 生活上の注意
    副作用 主な副作用として、注射部位反応(腫れ、紅斑、痛み、かゆみ、硬結、刺激感、温感、内出血)、頭痛、高血圧、筋骨格痛、疲労、発疹、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、血圧低下、じん麻疹 [アナフィラキシー反応]
  • 頭痛、発熱、嘔吐 [無菌性髄膜炎症候群]
  • めまい、胸痛、下肢の疼痛・浮腫 [血栓塞栓症]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、箱に入れたまま、光と凍結を避け冷蔵庫など(2~25℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 使用済みの針および注射器などは、医療機関の指示どおりに廃棄してください。
  • 使用済みの注射針を再使用しないでください。
  • 血液を原料とした製剤であることから、感染症を防止するために原料血漿の検査やウイルスの不活化・除去処理をおこなっており、現在までにこの薬剤が原因とされる感染は報告されていませんが、ウイルス感染、プリオン感染の可能性を完全に否定することはできません。
  • この薬を使用している間は生ワクチン[麻疹(はしか)、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)、水痘(みずぼうそう)など]の接種はできません。生ワクチンの接種を受ける場合は、この薬の使用後3ヵ月以上延期する必要があります。また、生ワクチンを接種された後14日以内にこの薬を使用した場合は、使用後3ヵ月以上経過したあとに生ワクチンの再接種を受けることが望ましいです。慢性炎症性脱髄性多発根神経炎に対する大量療法後に生ワクチンの接種を受ける場合は、この薬の使用後6ヵ月以上[麻疹(はしか)感染の危険性が低い場合の麻疹ワクチン接種は11ヵ月以上]延期する必要があります。接種の必要がある場合には医師に相談してください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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