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ミコフェノール酸モフェチルカプセル250mg「NIG」

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ミコフェノール酸モフェチルカプセル250mg「NIG」
主成分 ミコフェノール酸 モフェチル
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 淡赤褐色/淡青色のカプセル剤、全長19.2mm
商品画像
製薬会社 日医工株式会社
効能 リンパ球の活性や増殖を抑えることにより免疫の働きを抑えます。
通常、腎移植後の難治性拒絶反応の治療(既存の治療薬が無効または副作用などのため服用できず、難治性拒絶反応と診断された場合)、腎移植・心移植・肝移植・肺移植・膵移植における拒絶反応の抑制、ループス腎炎、造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 腎移植後の難治性拒絶反応の治療:通常、成人は1回6カプセル(主成分として1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。
    腎移植における拒絶反応の抑制
    :通常、成人は1回4カプセル(1,000mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日12カプセル(3,000mg)まで増量されることがあります。通常、小児は1回主成分として300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日8カプセル(2,000mg)まで増量されることがあります。
    心移植、肝移植、肺移植、膵移植における拒絶反応の抑制:通常、成人は1回2~6カプセル(500~1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、耐薬量および有効量は患者により異なるため、最適の治療効果を得るために増減されることがあります。
    ループス腎炎:通常、成人は1回1~4カプセル(250~1,000mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日12カプセル(3,000mg)まで増量されることがあります。通常、小児は1回主成分として150~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日8カプセル(2,000mg)まで増量されることがあります。
    造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制:通常、成人は1回1~6カプセル(250~1,500mg)を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日12カプセル(3,000mg)を上限として、1日3回食後に服用することもあります。通常、小児は1回300~600mg/m2を1日2回12時間毎に食後に服用しますが、年齢・症状により適宜増減され、1日8カプセル(2,000mg)が上限です。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 重い慢性腎不全の人の最大服用量は、1回4カプセル(主成分として1,000mg)を1日2回です。
  • 飲み忘れた場合は、気が付いた時に、できるだけ早く1回分を飲んでください。ただし、次の飲む時間が近い場合は1回とばして、次の時間に1回分飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬の使用に際しては、以下の注意事項について、患者や家族の方は十分理解できるまで説明を受けてください。
    -この薬には催奇形性(胎児に奇形が生じる可能性)の報告があるため、妊娠する可能性のある人はこの薬の使用前に検査を行い、妊娠していないことを確認されます。また、この薬の服用前、服用中および服用後6週間は、必ず避妊し、妊娠していないことを確認してください。妊娠が疑われた場合は、すぐに医師に連絡してください。
    -感染症状、知らない間のうちみ、内出血、出血、貧血、下痢などがあらわれたら、すぐに医師に連絡してください。
    -皮膚癌の危険性を避けるため、帽子などの衣類や日焼け止め効果の高いサンスクリーンを使用し、日光や紫外線を避けるようにしてください。
  • この薬の服用中は頻回に血液検査が行われることがあります。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、下痢などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • かぜ症状、からだのだるさ、発熱 [感染症]
  • 歩行時のふらつき、口のもつれ、物忘れ、動作緩慢 [進行性多巣性白質脳症]
  • 頭痛、むくみ、下腹部の痛み [BKウイルス腎症]
  • 発熱、頭痛、動悸、出血しやすい [汎血球減少、好中球減少、無顆粒球症、白血球減少、血小板減少、貧血、赤芽球癆]
  • リンパ節の腫れ、発熱、食欲不振 [悪性リンパ腫、リンパ増殖性疾患、悪性腫瘍(特に皮膚)]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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