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アクテムラ皮下注162mgシリンジ

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 アクテムラ皮下注162mgシリンジ
主成分 トシリズマブ(遺伝子組換え)
分類名称 その他の生物学的製剤
剤形 注射剤
商品画像
製薬会社 中外製薬株式会社
効能 インターロイキン6(IL-6)の働きを抑えることにより、関節リウマチに伴う関節の痛みやはれおよび全身症状を改善し、関節破壊の進行を防ぎます。また、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎に伴う血管の炎症を抑えます。
通常、関節リウマチ、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。細菌やウイルスなどによる感染症にかかっている。B型肝炎ウイルスキャリア、または以前B型肝炎ウイルスに感染したことがある。結核にかかっている、または以前かかったことがある。同居しているご家族など、普段接している方が結核にかかっている。間質性肺炎にかかっている、または以前かかったことがある。腸管憩室がある。白血球減少、好中球減少、血小板減少がある。心臓の病気、肝機能障害がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 関節リウマチ:通常、成人は1回1本を2週間に1回、皮下に注射します。医師の指示により、症状に応じて1週間に1回まで使用間隔を短縮する場合があります。必ず指示された使用方法に従ってください。
    高安動脈炎、巨細胞性動脈炎:通常、1回1本を1週間に1回、皮下に注射します。必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 注射部位は腹部、大腿部(太もも)または上腕部(二の腕)です。毎回場所を変えて、前回の注射部位から3cm以上離れた、傷や発疹が無いところに注射します。
  • この注射の使用前と使用期間中に血液検査、心電図検査などを行うことがあります。
  • 前もって医療機関で注射方法のトレーニングを受け、適切に注射できると医師が判断した人のみ自己注射が可能です。注射方法、使用済みの注射器と注射針を再使用しないこと、使用済みの注射器と注射針の廃棄方法などについて十分理解できるまで説明を受け、その指示に従ってください。
  • 注射するのを忘れたり予定日に注射できなかった場合は、医師に相談してください。絶対に2回分を一度に使用してはいけません。
  • 誤って多く使用した場合は、医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使用を中止したり、量を加減しないでください。
  • 生活上の注意
  • この薬を使用している間は、定期的な血液検査や胸部X線検査、心電図検査などが必要です。医師の指示にしたがって、検査を受けてください。
  • 副作用 主な副作用として、注射部位反応、上気道感染などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 全身のかゆみ、じんま疹、喉のかゆみ、ふらつき、めまい、動悸、息苦しい、冷汗が出る、顔面蒼白、手足が冷たくなる [アナフィラキシーショック、アナフィラキシー]
  • 寒気、体がだるい、発熱、咳、小水疱が帯状に生じる発疹、皮膚の痛みと熱を伴った赤いはれ、関節の痛み [感染症]
  • 発熱、咳、息苦しい、息切れ [間質性肺炎]
  • 吐き気、嘔吐、激しい腹痛、寒気、発熱、ふらつき、息切れ、意識の低下 [腸管穿孔]
  • 突然の高熱、寒気、喉の痛み [無顆粒球症、白血球減少、好中球減少]
  • 鼻血、歯ぐきの出血、あおあざができる、出血が止まりにくい [血小板減少]
  • 疲れやすい、むくみ、息苦しい、息切れ、体重の増加 [心不全]
  • 疲れやすい、体がだるい、力が入らない、吐き気、食欲不振 [肝機能障害]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 箱に入れたまま、光と凍結を避けて冷蔵庫(2~8℃)で、子どもの手の届かないところに保存してください。やむを得ず室温(30℃以下)で保存する場合は、14日以内に使用してください。14日以内に使用しない場合は、再度冷蔵保存(2~8℃)することも可能ですが、室温で保存した合計日数が14日を超えた場合には廃棄してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄には注意が必要なため受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 自己注射をした時に副作用と思われる症状があらわれた場合は、ただちに医師または薬剤師に相談してください。また、自己注射を続けられないと感じた場合は、すぐに医師に相談してください。
  • この薬を使用している間は生ワクチンの接種は避けてください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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