お薬検索

ル・エストロジェル0.06%[生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ル・エストロジェル0.06%[生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期]
主成分 エストラジオール
分類名称 卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
剤形 無色のゲル剤
商品画像
製薬会社 富士製薬工業株式会社
効能 この薬を一定期間服用して、黄体ホルモン剤と併用してから中止すると女性ホルモンの血中濃度が急激に低下します。これにより子宮内膜がはがれ、月経様出血が生じることで、調節卵巣刺激の開始時期を調整できます。また、凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期では、この薬によって子宮内膜を厚くさせた後、黄体ホルモン剤を併用すると妊娠の成立や維持が可能な子宮内膜が作られます。
通常、生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整、凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。エストロゲン依存性腫瘍(乳癌、子宮内膜癌など)、乳癌の既往歴、未治療の子宮内膜増殖症、血栓性静脈炎や肺塞栓症またはその既往歴、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患、脳卒中など)またはその既往歴、肝障害、診断の確定していない異常性器出血、ポルフィリン症で急性発作の既往歴がある。
  • 妊娠、妊娠している可能性がある、授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整:通常、1回1または2プッシュ(主成分として0.54mgまたは1.08mg)を1日1回、21~28日間両腕の手首から肩までの広い範囲に塗ります。その使用期間の後半に黄体ホルモン剤と併用します。必ず指示された使用方法に従ってください。
    凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期:通常、2~10プッシュ(主成分として1.08~5.40mg)を1日1回、両腕の手首から肩、腹部、太ももおよび腰部の広い範囲に塗ります。子宮内膜の十分な厚さになった時点で、黄体ホルモン剤の併用を開始して、妊娠8週までこの薬を塗り続けます。
  • 顔面、乳房、外陰部や粘膜には塗らないでください。
  • 傷や湿疹、皮膚炎などがみられる部分は避けて塗ってください。
  • 使用後1時間以内に塗った部分を洗浄しないでください。また、塗った直後にアルコールを多量に含む化粧品などは使用しないでください。
  • 塗り忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く塗ってください。絶対に2回分を一度に塗ってはいけません。
  • 誤って多く塗った場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、自分の判断で塗るのを止めないでください。
  • 生活上の注意
    副作用 主な副作用として、帯下、乳房不快感、不正出血、骨盤痛、かゆみなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 呼吸困難、蕁麻疹、全身けん怠感 [アナフィラキシー]
  • 脚の痛み・むくみ、胸の痛み、息切れ [静脈血栓塞栓症、血栓性静脈炎]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気、火気を避けて保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
  • 同じ薬効の薬を探す 卵胞ホルモン及び黄体ホルモン剤
    同じ成分の薬を探す エストラジオール
    同じ製薬会社の薬を探す 富士製薬工業株式会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
    ※なお、当サービスによって生じた損害について、シミックソリューションズ株式会社及びくすりの適正使用協議会、セルフメディケーション・データベースセンターではその賠償の責任を一切負わないものとします。