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コートリル錠10mg

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 コートリル錠10mg
主成分 ヒドロコルチゾン
分類名称 副腎ホルモン剤
剤形 白色の割線入りの錠剤、直径7.1mm、厚さ3.3mm
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 体内の副腎皮質ホルモンと同じ作用をもち、不足している副腎皮質ホルモンを補います。また抗炎症・抗アレルギー作用を示します。
通常、副腎皮質機能不全、リウマチなどの炎症症状、気管支喘息などのアレルギー症状など内科・皮膚科・外科・耳鼻科・眼科など広い領域の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。感染症、全身の真菌症にかかっている、消化性潰瘍、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後嚢白内障、緑内障、高血圧、電解質異常、血栓症がある。最近内臓手術を受けた。急性心筋梗塞を起こしたことがある。糖尿病、骨粗鬆症、うっ血性心不全、甲状腺機能低下、脂肪肝、脂肪塞栓症、重症筋無力症がある。B型肝炎ウイルスキャリアである。腎不全、肝硬変がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 通常、成人は1日1~12錠(主成分として10~120mg)を1~4回に分けて服用しますが、年齢・症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時にできるだけ早く飲んでください。ただし、次に通常に服用する時間が近い場合は飲まずに、次の服用時間から1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。浮腫(体重が増える、体のむくみ、目が腫れぼったい)、低カリウム血症(体に力が入らない、体が動かせない、息苦しい、お腹が張る)、感染症(発熱、寒気、体がだるい)、けいれん(顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にボーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える)などがあらわれる可能性があります。いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、受診してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。連用したあと、服用を急に中止すると、発熱、頭痛、食欲不振、脱力感、筋肉痛、関節痛、ショックなどがあらわれることがありますので、服用を中止する場合には、徐々に減量されます。
  • 生活上の注意
  • 誘発感染症など重篤な副作用があらわれることがありますので、過度な運動などのストレスを避けるようにしてください。また、水痘や麻疹に感染すると致命的な経過をたどることがありますので、感染が疑われる場合はただちに受診してください。
  • 連用により眼圧亢進、緑内障、後嚢白内障になることがあるので、定期的に検査が行われることがあります。
  • リンパ系腫瘍のある人が服用した場合に腫瘍崩壊症候群(意識の低下・消失、尿量が減る、息苦しい・息切れ)があらわれることがありますので、血液検査および腎機能検査が行われます。
  • 強皮症の人は、この薬の使用で強皮症腎クリーゼがあらわれやすくなるとの報告がありますので、使用中は血圧や腎機能検査が行われます。頭痛、むかむかする、嘔吐、視力低下、けいれんなどの症状があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • B型肝炎ウイルスキャリアの人は、この薬の使用中や使用終了後に継続して血液検査が行われます。B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎(発熱、体がだるい、吐き気、嘔吐、食欲不振、上腹部痛、皮膚や白目が黄色くなる、体がかゆくなる、尿の色が濃くなる)があらわれることがありますので、症状があらわれた場合には、速やかに医師に連絡してください。
  • 副作用 主な副作用として、過敏症状などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • 発熱 [感染症]
  • 体がだるい、食欲不振、口渇 [続発性副腎皮質機能不全、糖尿病]
  • みぞおちの痛み、胸やけ、便が黒くなる [消化性潰瘍]
  • 腰・背中・胸・脚の付け根が痛い、歩く時や立ち上がる時に股関節付近が痛い、筋肉のこわばり [骨粗鬆症、大腿骨および上腕骨などの骨頭無菌性壊死、ミオパチー]
  • 激しい目の痛み、視力低下、まぶしい [緑内障、後嚢白内障]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 生ワクチンまたは弱毒生ワクチンの接種を受けるときは、必ず医師に相談してください。
  • 同じ薬効の薬を探す 副腎ホルモン剤
    同じ成分の薬を探す ヒドロコルチゾン
    同じ製薬会社の薬を探す ファイザー株式会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
    ※「薬検索:処方薬」では、「一般社団法人 くすりの適正使用協議会」が提供する「くすりのしおり®」のデータを利用しております。
    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳70,6160~4歳55,080
    5~9歳159,0415~9歳119,449
    10~14歳241,68710~14歳201,660
    15~19歳308,69515~19歳267,557
    20~24歳292,60420~24歳260,078
    25~29歳305,85625~29歳288,579
    30~34歳316,89730~34歳386,546
    35~39歳356,53335~39歳494,454
    40~44歳484,49340~44歳648,292
    45~49歳615,43545~49歳755,201
    50~54歳594,65850~54歳656,645
    55~59歳667,04655~59歳674,712
    60~64歳860,48360~64歳724,639
    65~69歳1,221,26565~69歳962,861
    70~74歳1,401,83170~74歳1,023,624
    75~79歳1,429,48275~79歳1,004,551
    80~84歳1,112,26880~84歳860,052
    85~89歳613,49485~89歳564,415
    90歳以上238,91890歳以上292,448