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ベストロン耳鼻科用1%(50mg)

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ベストロン耳鼻科用1%(50mg)
主成分 セフメノキシム塩酸塩
分類名称 耳鼻科用剤
剤形 用時溶解型の外用液剤、(粉末)白色~帯橙淡黄色、(溶解液)無色澄明、(粉末を溶解液で溶かした液)無色~淡黄色澄明、(溶かした後の液量)5mL(薬剤の濃度は1%)
商品画像
製薬会社 杏林製薬株式会社
効能 セフェム系の抗生物質で、細菌を構成する成分(細胞壁)の合成を阻害することにより殺菌作用を示します。
通常、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎の治療に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、喘息、発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状が出たことがある、或いは、起こしやすい親兄弟がいる。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 薬の溶かし方:粉末瓶の青緑色の帯を取り、矢印のあった部分から親指で強く押し上げてください。
    溶解液瓶の白い大キャップの白い部分をまわしてキャップをとりはずしてください。
    溶解液がこぼれないように、キャップをとりはずした部分を粉末瓶にしっかり差し込み、よく振って粉末を完全に溶かしてください。
    溶解液瓶に全ての薬液を移した後、粉末瓶をとりはずし、キャップを固くしめてください。
    溶かし方の詳細につきましては、薬局で渡される携帯袋の裏面や説明書をご覧ください。
  • 外耳炎・中耳炎:通常、1回6~10滴、1日2回点耳し、約10分間の耳浴(※)を行います。
    耳浴の方法:綿棒などで耳の穴の内部をきれいにしてください。
    薬液を体温程度に温めてください。
    悪いほうの耳を上にして横向きに寝て、耳の穴が水平になるように頭の位置を決めてください。
    医師が指示した量の薬液を耳の穴に滴下してください。
    薬液を滴下後に耳たぶを1~2回指で引き上げてゆするようにしてください。
    その後、約10分間、そのままの姿勢でじっとしていてください(耳浴)。
    薬液が耳からこぼれてもいいように清潔なガーゼかティッシュペーパーなどを耳にあてて起き上がってください。
    もし、耳の外に薬液が流れ出た場合には清潔なガーゼかティッシュペーパーなどで拭き取ってください。
    耳浴の詳細につきましては、薬局で渡される説明書をご覧ください。
    副鼻腔炎:通常、1回2~4mL、1日おきに1週間に3回ネブライザーで吸入します。もしくは、1回1mL、1週間に1回、医師が頬の内側にある空洞(副鼻腔の一つである上顎洞)内に薬液を注入します。いずれの場合も、症状により薬液の使用回数が変わる場合があります。
    必ず指示された使用方法に従ってください。
  • 使用し忘れた場合は、気がついたときに1回分を使用してください。ただし、次の通常使用する時間が近い場合は、忘れた分は使用しないで1回分を飛ばしてください。2回分を一度に使用してはいけません。
  • 誤って多く使用した場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、使用を止めないでください。
  • 生活上の注意
  • 冷たい薬液を点耳すると、「めまい」を起こすことがあるため、薬液は部屋の温度に戻してください。
  • 薬液の汚染を防止するため、点耳する場合は、青緑色キャップのみをとりはずし、容器の先端が直接耳に触れないように注意してください。
  • 薬液は冷所(1~15℃)に保存した場合は7日間以内、ネブライザーの使用で室温(1~30℃)に保存した場合は20時間以内に使用し、その期間を過ぎた薬液は使用しないでください。
  • 誤用や品質が変わる原因になるため薬液は溶かした容器以外の容器に入れて使用しないでください。
  • 薬液の容器に薬液以外の他のものを入れて使用しないでください。
  • 副作用 主な副作用として、ヒューヒュー音(喘鳴)、咳、鼻汁やくしゃみ(鼻炎)、嘔吐、吐き気、発疹、頭の痛み(頭痛)、耳の穴の入り口から鼓膜の湿疹(外耳道湿疹)、耳に使用した際の痛み(点耳時耳痛)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • じんま疹、チアノーゼ(皮膚、唇、爪などが青紫色になる)、発汗 [ショック、アナフィラキシー]
  • ヒューヒュー音(喘鳴)、発作的な息切れ、呼吸がしにくい [喘息発作、呼吸困難]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 粉末および溶解液(溶かす前):乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光を避け、室温(1~30℃)で保管してください。
    薬液(粉末を溶かした後):乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光を避け、冷所(1~15℃)に保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
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    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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