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ハルシオン0.125mg錠

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ハルシオン0.125mg錠
主成分 トリアゾラム
分類名称 催眠鎮静剤、抗不安剤
剤形 淡紫色の錠剤、長径7.9mm、短径5.7mm、厚さ2.2mm
商品画像
製薬会社 ファイザー株式会社
効能 大脳辺縁系や視床下部の情動機構、大脳辺縁系賦活機構を抑制するベンゾジアゼピン系睡眠導入剤です。
通常、不眠症の治療や麻酔前に用いられます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。急性閉塞隅角緑内障、重症筋無力症、睡眠随伴症状(夢遊症状など)として異常行動を発現したことがある。肺性心・肺気腫・気管支喘息および脳血管障害の急性期などで呼吸機能低下がある。心障害、脳に器質的障害がある。衰弱している。腎機能障害、肝障害またはその既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 不眠症:通常、成人は1回2錠(主成分として0.25mg)を就寝直前に服用しますが、高度な不眠症では1回4錠(0.5mg)を服用することがあります。治療を受ける疾患や年齢・症状により適宜増減されますが、高齢者には1回1~2錠(0.125~0.25mg)までとされています。
    麻酔前投薬
    :手術前夜に、通常、成人は1回2錠(主成分として0.25mg)を就寝前に服用しますが、治療を受ける疾患や年齢・症状により、1回4錠(0.5mg)を服用することがあります。
    いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 不眠症の場合、服用後に十分な睡眠時間がとれない場合や睡眠途中で一時的に起床して仕事をする可能性がある場合には服用しないでください。
  • 飲み忘れた場合は、翌朝起きるまでにかなり時間があれば1回分を飲んでもかまいません。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。また、傾眠(刺激がないと眠ってしまう)、錯乱(注意力が散漫になる、問いかけに間違った答えをする、行動にまとまりがない)、協調運動障害(思っているとおりの動作ができない、複雑な動作ができない)、不明瞭言語を生じ、昏睡(意識の消失、刺激に全く反応しない)にいたることがあります。悪性症候群(高熱、汗をかく、ぼーっとする、手足の震え、体のこわばり、話しづらい、よだれが出る、飲み込みにくい、脈が速くなる、呼吸数が増える、血圧が上昇する)、呼吸抑制(呼吸回数が減る、呼吸が浅くなる)、無呼吸(10秒以上息が止まる)、けいれん発作(顔や手足の筋肉がぴくつく、一時的にぼーっとする、意識の低下、手足の筋肉が硬直しガクガクと震える)があらわれるおそれがありますので、いくつかの症状が同じような時期にあらわれた場合は、使用を中止し、ただちに受診してください。なお、この薬を多量に飲むことにより、またこの薬とアルコールを多量に飲むことにより死亡にいたることがあります。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めないでください。この薬の量を急激に減らしたり、中止したりすることで、けいれん発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想などの離脱症状があらわれることがありますので、服用を中止する場合には、徐々に減量されます。
  • 生活上の注意
  • 眠気、目がまわっている感じ、ふらふら感および物忘れなどがあらわれることがあります。
  • この薬を続けて飲んでいると、薬を摂取したいと強く思いコントロールが出来ないなど、薬物依存の症状があらわれることがありますので、長期間の使用は避けることとされています。このような症状があらわれたら、医師に連絡してください。
  • 翌朝以後も、眠気、注意力・集中力・反射運動能力などが低下することがありますので、自動車の運転、危険な機械の操作などの作業は避けてください。
  • 授乳中の方は、この薬を使用している間は授乳を避けてください。
  • 飲酒により薬の作用が強くあらわれることがありますので、飲酒はひかえてください。
  • グレープフルーツジュースは、この薬の作用を強めることがありますので、避けてください。
  • 副作用 主な副作用として、眠気、ふらつき、頭重、頭痛、めまい、協調運動失調、下痢、けん怠感などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • (中止により)けいれん発作、手足の震え、不安 [薬物依存、離脱症状]
  • 刺激興奮・錯乱・攻撃性、幻覚・妄想、感情や声が激しく高ぶった状態 [精神症状]
  • 呼吸が浅く速くなり、呼吸をしにくい、息苦しい [呼吸抑制]
  • 中途覚醒時の出来事をおぼえていない、もうろうとした状態、夢の内容が行動面に出てしまい起き上がって動き出す [一過性前向性健忘、もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊症状など)]
  • 全身けん怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる [肝炎、肝機能障害、黄疸]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 催眠鎮静剤、抗不安剤
    同じ成分の薬を探す トリアゾラム
    同じ製薬会社の薬を探す ファイザー株式会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    ※「薬検索:市販薬」では、セルフメディケーション・データベースセンターが提供するデータを利用しております。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳05~9歳0
    10~14歳2,18910~14歳2,001
    15~19歳12,90115~19歳16,400
    20~24歳25,15420~24歳42,702
    25~29歳50,02425~29歳83,720
    30~34歳86,75630~34歳138,061
    35~39歳139,89235~39歳172,431
    40~44歳200,53740~44歳283,922
    45~49歳255,38545~49歳348,906
    50~54歳261,35950~54歳348,419
    55~59歳277,87155~59歳355,046
    60~64歳283,05960~64歳413,900
    65~69歳394,59265~69歳713,050
    70~74歳547,50770~74歳1,167,371
    75~79歳757,96775~79歳1,783,397
    80~84歳757,43880~84歳2,165,384
    85~89歳534,32685~89歳1,803,276
    90歳以上256,05490歳以上1,155,108