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ネオーラル50mgカプセル[移植用]

基本情報

薬には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)があります。副作用をなるべく抑え、効果を最大限に引き出すことが大切です。このために、この薬を使用される患者さんの理解と協力が必要です。

商品名 ネオーラル50mgカプセル[移植用]
主成分 シクロスポリン
分類名称 他に分類されない代謝性医薬品
剤形 帯黄白色のカプセル剤、長径21.9mm、短径8.5mm
商品画像
製薬会社 ノバルティス ファーマ株式会社
効能 リンパ球に特異的・可逆的な免疫抑制作用を示し、主にヘルパーT細胞の活性化を抑え、異常な免疫反応を抑えます。
通常、臓器移植(腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓、小腸)後の拒絶反応、骨髄移植後の拒絶反応や移植片対宿主病、細胞移植に伴う免疫反応を抑制するために使用されます。
使用上の注意
  • 以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。神経ベーチェット病、腎障害、肝障害、感染症、悪性腫瘍またはその既往歴がある。
  • 妊娠または授乳中
  • 他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
  • 用法・用量
  • 腎移植:通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として4.5~6mg/kg(体重50kgで225~300mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回2~3mg/kg(体重50kgで100~150mg)を1日2回服用します。
    肝移植
    :通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として7~8mg/kg(体重50kgで350~400mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回2.5~5mg/kg(体重50kgで125~250mg)を1日2回服用します。
    心移植、肺移植、膵移植
    :通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として5~7.5mg/kg(体重50kgで250~375mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回1~3mg/kg(体重50kgで50~150mg)を1日2回服用します。
    小腸移植:通常、1回体重あたり主成分として7~8mg/kg(体重50kgで350~400mg)を1日2回服用します。移植後徐々に減量して維持量は1回2.5~5mg/kg(体重50kgで125~250mg)を1日2回服用します。ただし、通常、移植1日前から注射剤が使われ、服用可能となってから、服用を開始します。
    骨髄移植
    :通常、移植1日前から1回体重あたり主成分として3~6mg/kg(体重50kgで150~300mg)を1日2回服用し、3~6ヵ月間継続してから徐々に減量・中止します。
    細胞移植に伴う免疫反応の抑制:通常、再生医療等製品の用法および用量または使用方法に基づいて使用します。
    この薬は1カプセル中に主成分50mgを含みますが、含有量が異なるカプセルと組み合わせて服用することもあります。移植後の症状により適宜増減されます。必ず指示された服用方法に従ってください。
  • 飲み忘れた場合は、気がついた時に1回分を飲んでください。ただし、次の服用時間が5時間以内の場合は、飲まないでおき、次に飲む時間から飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
  • 医師の指示なしに、飲むのを止めたり、この薬のかわりにサンディミュンを飲んだりしないでください。
  • 生活上の注意
  • 免疫が抑えられて感染しやすくなるおそれがありますので、手洗いやうがい、歯みがきをして常に清潔な状態を維持するよう心がけてください。
  • 予防接種を受ける場合には、医師または薬剤師に相談してください。
  • グレープフルーツ(ジュース)はこの薬の作用を強めることがありますので、これらを一緒に飲食することは避けてください。
  • セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品はこの薬の作用を弱めることがありますので、これらを一緒に飲むことは避けてください。
  • 他院や他科に受診の際は、この薬の服用を医師、薬剤師に伝えてください。
  • 副作用 主な副作用として、腎障害(尿量減少、むくみ)、肝障害(全身倦怠感、黄疸)、吐き気、嘔吐、感染症、多毛、振戦(手足の震え)、歯肉肥厚、血圧上昇、高血糖(のどがかわく、多飲)などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
    まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
    このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
  • けいれん、意識障害、視覚障害 [可逆性後白質脳症症候群、高血圧性脳症などの中枢神経系障害]
  • 激しい上腹部の痛み、発熱、吐き気 [急性膵炎]
  • 出血傾向、鼻血、紫斑 [血栓性微小血管障害]
  • 手足の筋肉の痛み、こわばり、脱力感 [横紋筋融解症]
  • リンパ節腫脹、発熱、食欲不振 [悪性腫瘍]

  • 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
    保管方法その他
  • 乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、湿気を避けて室温(1~30℃)で保管してください。
  • PTPシートの状態で保管し、服用直前にシートから取り出してください。
  • 薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。廃棄方法がわからない場合は受け取った薬局や医療機関に相談してください。他の人に渡さないでください。
  • 同じ薬効の薬を探す 他に分類されない代謝性医薬品
    同じ成分の薬を探す シクロスポリン
    同じ製薬会社の薬を探す ノバルティス ファーマ株式会社

    ※医薬品を使用するとき、疑問・心配があるときは医師、薬剤師にご相談ください。
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    薬効分類別数量

    各年代別の薬剤の処方数です。(2018年04月~2019年03月)
    ※厚生労働省の第5回NDBオープンデータ「外来(院外)_性年齢別薬効分類別数量」を基にしています。

    男性女性
    0~4歳00~4歳0
    5~9歳21,4875~9歳9,413
    10~14歳123,87110~14歳69,350
    15~19歳225,54415~19歳126,531
    20~24歳221,28720~24歳162,821
    25~29歳229,86525~29歳206,938
    30~34歳306,66730~34歳259,452
    35~39歳458,12035~39歳390,748
    40~44歳611,71340~44歳563,552
    45~49歳695,71645~49歳680,227
    50~54歳604,55050~54歳629,635
    55~59歳601,12955~59歳597,264
    60~64歳615,69960~64歳589,202
    65~69歳766,99665~69歳771,828
    70~74歳677,70070~74歳614,368
    75~79歳559,40175~79歳528,337
    80~84歳324,15280~84歳314,864
    85~89歳117,59985~89歳157,587
    90歳以上16,55790歳以上55,244