おしえて先生

顔の急激な皮膚のたるみ

マミ(#)・40~49歳女性 2015/08/03 投稿

4月に光フェイシャルというものを2回照射したら疲労感とリンパの腫れは数日続き、顔のたるみと瞼のたるみがひどく、顔が変わってしまい今落ち込んでます。

約10年前にサイトメガロウイルスに感染しました。その時は症状がとてもひどく、疲労の他に急激な顔のたるみと瞼のたるみがありました。
当時はアメリカに住んでいて、その時のアメリカの医者が言うにはサイトメガロウイルスはヘルペスだから皮膚がたれてしまうことがある、というのですが、そうなのでしょうか?
眼瞼下垂みたいになり手術をし、30代だったのですがたるみがひどくてフェイスリフトの手術もしなくてはいけなくなりました。

そののち慢性疲労に悩まされましたが、5年前に日本に帰国してからは体調も良かったのですが、つい最近光フェイシャルを2回照射したら10年前と同じ症状が戻ってきてしまいました。
この皮膚の急激なたるみはサイトメガロのせいなんでしょうか?

何か他の病気なのではないかと思って、病院でウイルスの濃度を調べましたが、別に活性化していないと言われました。
でも症状が10年前と同じなので、それと眼にも違和感と奥のほうに痛みを感じる症状があります。
皮膚がたれてしまう病気はどんなものがあるのでしょうか?
普通の家で使う美顔器(イオン導入器)などでも逆に肌が垂れてしまうのです。
私は何か他のウイルスをもっているのでしょうか?

大学病院などの専門医を受診してください

光治療が原因で顔がたるんだ症例報告は知りません。
どの程度の光を受けたのかもわかりませんね。

フォトフェイシャルは可視光線と赤外線の光が皮膚に届く仕組みです。
多少熱が出ますが、それが原因とも考えにくいです。
症状から想像すると、神経麻痺のようですが、可視光線と赤外線で神経麻痺が起きたとの報告もないと思います。
たるみは、一般には弾性線維の機能異常で起きます。また、顔全体がたるむのは、筋肉の下垂も考えられます。
従って、二度の光治療が原因で、弾性線維が損傷を受けたとは考えにくいです。

ただ、我々には知られていないことが起きた可能性は否定できません。
一度、しっかりした大学病院形成外科、皮膚科専門医に診てもらってください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。