おしえて先生

ひどい手荒れ

真奈美(#)・20~29歳女性 2014/04/21 投稿

2年ほど前から、右手人差し指の爪の周りがひどい手荒れで治りません。
一度、皮膚科に行き、手荒れと言われ軟膏をもらいました。
ですが、今、水仕事をしているせいで、治るどころか範囲が広がり、今では左手の小指や両手の中指などどんどん広がっています。
仕事終わりに保湿のクリームを塗ってひどいとこは軟膏も塗っていますが、なかなか治りません。
いつもあと一歩でひどいかゆみにがまんできず、つい、かきむしってしまい、その度にひどくなるばかりです。
最近は、指全体が腫れて水膨れのようなブツブツが出てきます。

もう一度、病院に行くべきでしょうか?

接触皮膚炎かカビの感染症が考えられます

病気として、接触皮膚炎(かぶれ)がまず考えられます。
毎日数回の炊事を避けられなくて、洗剤に触れるとすれば、治すのは難しいです。
たとえ薄めた洗剤でも、あるいは、野菜の汁だけでも、爪の周りの赤くなっている皮膚では、バリア機能がないため、皮膚の深くの細胞まで入ります。
しかし、洗剤などに含まれている成分でのアレルギーはないと思います。
なぜなら、他の指には皮疹が出ていないからです。
かぶれの治療には徹底して、原因となっている化学物質だけでなく、刺激となる物質すべてを皮膚に触れさせないことが大切です。
表皮は、約6週間で細胞が入れ替わり新しくなります。
少なくとも2週間は悪い皮膚を徹底的に、外からの刺激から守ることが大切です。

もうひとつはカビの感染症です。
爪に何か変化、たとえば濁って白くなっている、厚くなっているなどがあればカビかもしれません。
ぜひ、皮膚科専門医を受診ください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。