おしえて先生

マラソンによる爪の剥がれ

雪走(#)・30~39歳女性 2013/06/10 投稿

約1ヵ月前にフルマラソンを走ったのですが、そのときのシューズが足にあっていなかったようで、親指の爪が真ん中くらいから剥がれてしまっていたようです。

最初は剥がれているとはわからず、消毒はしていたのですが、固定はしたりしなかったりでした。
1週間しても痛みが引かなかったので、親指の先端から爪をさらに詳しく観察してみたら、見えるはずのない、爪と皮膚の間に隙間が見え、かなり奥のほう(爪の根元の方)まで見えていました。
そこで初めて「剥がれている」ということに気づき、こまめに消毒をし、絆創膏とテーピングで固定をしました。
さらに3週間ほど経つのですが、まだ違和感があります。
痛みは弱まったのですが、親指を曲げると爪の下の皮膚が引っ張られるような感じがしたり、親指の先端を突くとまだ少し痛みがあります。
靴も限られたものしか履けません。
しかし、爪は伸びてきている様子で、爪の真ん中から赤黒かったのも先だけになってきました。
このまま消毒と固定を続けていれば、治るのでしょうか?
爪が伸びてくれば、この引っ張られる感覚などなくなり、色も正常に戻るのでしょうか?

そろそろ走り始めたいと思っているので、心配になってきました。
アドバイスをお願いします。

爪を保護し刺激が加わらないように

マラソンなどで急に足の親指に負担がかかると、爪の下に出血、あるいは強い炎症、物理的な力で爪が剥がれることがあります。
雪走さんの場合は先端部に半分くらいなのですね。物理的なものと思われますが、出血も伴っていますから、かなりの負担がかかったのでしょう。
出血部分が少し先端部に移行しているので、爪は順調に伸びているようです。
爪の付け根が腫れていない限り、爪を保護すれば大丈夫でしょう。
物理的刺激が加わらないように爪を守ってください。
心配であれば一度皮膚科を受診ください。
また、爪の付け根が腫れていれば必ず皮膚科を受診ください。

ご回答いただいた

市橋正光 先生

ドクター
ご活躍の場所 アーツ銀座クリニック 院長
ご専門 皮膚科学(光線過敏症、皮膚がん、色素異常症、美容)、再生医療
ご経歴 神戸医科大学 卒業
神戸大学大学院医学研究科 修了
ロンドン大学皮膚科学研究所 留学
神戸大学医学部 教授
サンクリニック・サンケア研究所
森之宮医療大学抗加齢研究所長
再生未来クリニック・神戸 院長を経て、現職
所属団体 日本皮膚科学会、日本研究皮膚科学会、日本色素細胞学会、日本光医学・光生物学会、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、日本レーザー治療学会、NPO幹細胞治療研究機構、見た目のアンチエイジング研究会、細胞再生医療研究会、糖化ストレス研究会、国際医科学研究会、生命機能研究会、白斑研究会、日本コエンザイムQ協会、カシス協会
先生からの一言 人生を心身ともに健康に生きるには顔の肌のシミやシワなど、見た目の若さが大切です。そのためには太陽紫外線の有害性を知り、皮膚細胞のはたらきを高めることです。アンチエイジングであなたも若返りましょう。